62.私と彼女の違い ページ20
いつの間にかほとんどのバグたちはvoidollに上手く誘われて消えていた。
残っているのは最初に来たバグの5分の1程度。
これだけの人数が入ればすぐに片付くだろう。
ただ、このバグは一体どこから来ているのだろう?
当たり前のように私達はバグたちを倒していたが、いつまでも湧いて出てくるバグなんてどう考えてもおかしい。
一体どこからバグが出現しているのか。
その根源を叩けばもうバグは出てこないのでは?
ふと、沸いた疑問。
一時的でも少しの間でも、バグを止められればこの狭いラウンジで戦わずに、広いバトルフィールドで戦えるんかな?
根源を探すのはスピード重視で沢山動けるスプリンター、根源が見つかるまでのバグの広がりをガンナーやアタッカー、タンクに任せていけばいける。
ただ、このバグが#コンパスの不具合から作り出されていると仮定すると、不具合が何十も生じていた場合、根源が何十とあるということになる。
そこが問題だ。
数カ所なら何人かに別れて元を潰せる。
しかし、潰さないといけない根源が多すぎると実行できない作戦なのだ。
せっかくほとんど居なくなったバグがまた来たらまた出だしに戻るだけ。
voidollが強制的に送還したってキリがない。
だから、その作戦が手っ取り早いとは思った。
しかし………
今この場を仕切っているまといが、それを認めてくれるか、そう考えると提案する気になれなかった。
そんなの無理と言われて、切り捨てられそうで。
美空は提案に乗ってくれるかもしれないが、まとい以外だってどんな反応をしてくれるか分からない。
マイクをONにしようとしていた手が止まった。
私の否定されることへの恐怖心で、少し手が震えて、きららちゃんの動きが少し止まってしまって後ろに一体バグが流れてしまった。
幸い、後ろにいたイスタカが倒してくれたが、気が散って敵を後ろに流してしまうなんて、本当に次からは許されない。
こんな作戦みんなに伝えて役に立つかな。
私はそんなことを考ながら、パソコンのキーをカタカタと鳴らす。
それと同時に、きららが明るくハキハキとした声でイスタカに「サンキュ!」と声をかけた。
本当に
8人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 新しいページ作りましたよー (2019年8月30日 8時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 完了しました (2019年8月28日 17時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - エミルさん» ありがとうございます! (2019年8月28日 17時) (レス) id: c9e2b52489 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» あ、了解ですそれならすぐに作りますね (2019年8月28日 17時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - すみません!更新しようと思ったのですが、話数がいっぱいだったので続編ができるまで待ってます! (2019年8月28日 17時) (レス) id: c9e2b52489 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ