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「お久しぶりです」
一瞬、表情が歪んだ気がしたけどすぐにいつものキラキラな笑顔になる大倉さん
この2人、知り合いなんだ…
「元々、同じ会社で働いててん」
『そうなんですね…！』
「どーも、三浦って言います」
ニコッと微笑んだ。
女優です。とか、モデルです。
って言われても納得できるぐらい綺麗。
Moon、大倉さんと同じ会社で働いてた、そしてすごく綺麗な人
幹山さんから聞いた話が頭によぎる
「ところで大倉くん！こちらのお姉さんは彼女？」
興味津々ってな感じで大倉さんに聞いてる三浦さん
彼女だなんて…って否定する
「あははっ 仲のいいお友達ですよ」
『うん、友達…です』
大倉さんの彼女じゃないことなんて分かりきってるし、否定されて当たり前なんだけど
改めてこの事実を口に出して大倉さんに言われると少し悲しくなっちゃう自分がめんどくさくて嫌になる。
ただの隣人から友達に進歩したのはすごい大きな進歩だと思う。けど、、
けど、恋人にはほど遠い。
「お姉さん、Moon好きなのよね！？
良かったら再来月のファッションショー来ない？」
少しずつ心臓が速くなる
「三浦さんそれ言って大丈夫なやつなんですか？」
苦笑いの大倉さんに大丈夫よ〜！なんてお茶目に返して話を続ける
「これ内緒なんだけどね〜…」
そう口元を隠しながら、私の耳元に近づく
「私、実はMoonのデザイナーなの」
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作者名：アイスクリーム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年10月8日 20時
