今宵、月夜に君は輝く。Ⅲ (ページ6)

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アクセサリーショップを出て、映画館の方に向かいながら道中にあるお店を見たりしてるとあっという間に映画の時間

ドリンクを買って、3番シアターに入る。

・

「いやあ圧巻やったなあ」

『映像すごい綺麗でしたよね！』

映画を見終わっても興奮の収まらない大倉さんと私

昼食と映画の感想を話し合うのも兼ねてコーヒーショップに寄ることに。

「あのシーン凄かったよな」

『CGとは思えないぐらいリアルでしたよね！』

コーヒーショップに行く間も感想を語り合う口は止まらない

少し興奮気味の大倉さんが子供みたいに目をキラキラさせてかわいいなーなんて思ってると、前を歩く人がハンカチを落とす

折りたたまれたハンカチから丁度Moonのロゴが見えてる

ハンカチを拾って、落とした人をを小走りで追いかける

『あの、すみません！』

その人にに追いついて、話しかける

「どうしました？」

立ち止まって振り向いてくれた時にふわっと香った大倉さんと似てるウッディ系の香り

ハンカチの持ち主は肩まである黒髪がツヤツヤなすごく綺麗な人だった

『このハンカチ落とされましたよ』

「あ！ありがとうございます」

ニコッと微笑んだ女性
よく見たら、着ている洋服もMoon

しかもこのハンカチは日本では見たことない。
海外限定のやつかな？

相当なMoon好きかもしれない、、、

「あの、、、、？」

『あっ、すみません…！』

私がハンカチを渡さず凝視してるもんだから不思議がられてしまった

「Moonお好きなんですか？」

『えぇ、まあ、、はい…』

そりゃ今でもMoonは好き
…だけど、幹山さんから聞いた話が本当ならそうはいかない

「私もMoon好きなの」

にっこりと笑う様子はとても大人っぽい

大倉さんを好きじゃなければ私もです！なんて手を掴んでMoonトークをしたいところだけど……

複雑な気持ちを抱いてると、

「あれ？大倉くん！」

ハンカチを受け取ったお姉さんが私の後ろにいた大倉さんのところに小走りで駆け寄る