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「あ、ごめん、ごめん！ 行こっか、Aちゃん」
少し照れくさそうに笑ってから、着いてくるように言われてついて行こうとしたら、
「大倉！ その子は？」
ニッヤニヤしながら大倉さんの手を掴んだ丸ちゃんさんを思いっきり睨みつける大倉さん
丸ちゃんさんと大倉さんはどういう関係なんだ？
『あ、えっと…日比谷Aです』
なんかいたたまれなくなって、自分から自己紹介する
「よろしく〜Aちゃ〜ん」
って、手を握られるブンブン振られる
「おい、丸！」
そう言って、大倉さんは私の手から丸ちゃんさんの手を離そうとする
すごくカオスな状態
「大倉の彼女なん？」
大倉さんに向かって丸ちゃんさんが問いかけた。
な！ 彼女なんて…！！
恥ずかしくなって、俯く
「いや、ちゃうけどさ」
否定されたのが少しだけ悲しい
いや、付き合ってないし当たり前なんだけどさ
「なら、ええやん〜
Aちゃん、よろしくな〜」
丸ちゃんさん、すごいふわふわしてるな〜
癒される！
「Aちゃん、気をつけた方がええで！ こいつ、しゃくれスケベ野郎やから」
『しゃくれスケベ野郎？(笑)』
「ちゃうで！ 誤解せんとってな〜」
こんなニコニコした柔らかい人が、スケベ野郎には見えないな…
「こんなやつ、無視して花火見に行くで！」
「俺も行く〜」
「は？！ あかんわ！」
「ええやんな〜Aちゃん？」
『えぇ？』
急に振られて戸惑う
でも、断る理由もないし…
『いいと思いますよ？』
「な、？大倉〜」
勝ち誇った顔で、大倉さんを見てる丸ちゃんさん
「Aちゃんが言うなら……」
そして、色々あって3人で花火を見ることになった
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作者名：アイスクリーム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年7月7日 15時
