錦戸くんに焼きそばパンあげたら好かれました。 (ページ25)

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気まずい、、、

なんか話した方がいいのかな…？

悩んでると、田村さんが口を開いた

「Aさんってさ、亮と仲良いいの？」

『え、いや、全然……そんな』

前まで錦戸くんと仲良いだなんて思ってたけど、田村さんと錦戸くんをみてたら仲良いなんて言えななった

「亮のこと好きだったりする？」

『えっ？』

突然の質問に答えられないでいると、

「あの頃からかっこよかったけど久しぶりに会った亮はもっとかっこよくなっててさ、」

『……』

私の答えを待たずに、田村さんが話を続ける

「私、亮のこと好きになちゃった」

『そ、うなんだ…』

やっぱ、私の女の勘ってやつ合ってたじゃん

恋してる田村さんは誰が見ても可愛いくて、間違いなくヒロイン

「こうやって再開できてさ、笑われるかもしれないけど運命だと思ってるんだ。
だからさ、お願いだから邪魔しないで欲しい」

凄い真面目な顔で田村さんに見つめられる

「ごめんね変なこと言って」

何も言えずに、ただ地面を見つめる

邪魔してるつもりなんて1ミリも無いんだけどな…

「……亮って別にAさんだけに優しいわけじゃないから勘違いしないでね。亮って誰にも優しいんだから」

私の足元から頭のてっぺんを舐め回すように見て鼻で笑われる

「Aさんより私の方が亮に相応しいから
間違っても亮と付き合えるとか思わないでね」

小馬鹿にしたように笑われて私のライフポイントはゼロ

そんなこと、言われなくても自分が1番わかってるのに

ただ2人で帰ってただけなのに、私はヒロインにはなれないことを思い知らされて泣きそうになる

『っ… ごめん帰る』

田村さんから吐き出される言葉1つ1つが怖くて、
耐えられなくなって、背を向けて走り出した

モブはモブらしくひっそりと暮らしてれば良かったのに、でしゃばった罰だ