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うちの家は玄関入るとすぐ居間と繋がる廊下があって、居間にはキッチンと、寝室に繋がるスライドドアがある

1人だとそこまで思わなかったけど、180cmの大男がいると一気に圧迫感



「なあ、シャワー借りてもいい? こっち帰ってから入ろうと思ってたけど、それどころやなかったし」
『別にいいけど、着替えとかないよ?』




私の服を着てぴっちぴっちになってる大倉を想像したら笑えてくる





「あーそれなら心配いらんで ちょっと待ってて」

よっこらしょっておっさんくさい掛け声を出して立ち上がって急に部屋を出て行く



数分後、まるで自分の家のように扉を開けて帰ってきたと思えば手には大倉が出張の時持って行ってるバカデカキャリーケース

よく亮ちゃんにデカすぎやろ何持っていってんの?って不思議がられてる大倉のキャリーケースの中身をまさか見ることになるなんて



「浮気されたんが、出張の後で良かったわ」



能天気に荷ほどきをして、じゃあシャワー借りんな〜って去って行く大倉

残された大倉のバカデカキャリーケースと呆然とするわたし

なんなんだ一体、、























タンスから洗濯したばっかりのふっわふわの真っ白いバスタオルを取り出してバスルームに向かう


『ここに入れとくからね』


脱衣場にあるカゴにバスタオルを入れる



「助かるわぁ ありがとうー」
浴室からの返事を聞いて居間に戻ってソファーでウトウト






「A〜?」

ソファーでウトウトしてたら大倉の声で目を覚ます
もうすぐ25時じゃん、道理で眠いたいはず


「タオルありがと〜」
『いえいえ』


眠そやな〜とか言ってウトウトしてる私を見て笑ってる


『ごめん私ダメだ、もう寝るね』
「おやすみ〜」
『おやすみ』




寝る前に誰かとおやすみを言い合うなんて久しぶり
スライドドアを開けてベッドに倒れ込む

寝ようとしてたのにドア1枚挟んだ向こうには大倉がいるってことをおもいだしてなんだか恥ずかしくなる




ああもう気にしない気にしない!
そう意気込むけど気にしないようにすればするほど気になっちゃう人間のサガ


大倉の立てる物音ひとつひとつを意識しちゃう
けど、やっぱり睡魔には勝てなくて気づいたら寝てしまってた

8→←6



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作者名:アイスクリーム | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2024年1月29日 20時

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