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「頼めるやつAしかおらんねん」
真剣な顔でぐっと見つめられる
こいつは自分の顔の良さを知ってるからタチ悪い
「この前、駅まで遠いのが朝しんどいって言うてたよな? 俺ん事泊まらせてくれたら毎朝俺のクラウンちゃんに乗せってやるで」
そうだ…この前こいつにそんな愚痴言ったけ
これはかなり魅力的…
「おっちょっと揺らいでるやん
もし10秒以内に契約していただけるなら洗い物しますし朝のゴミ出しするっていうオプションついてきますけど? 」
これもまたまた大倉最近愚痴った
料理作るのはいいけど洗い物が面倒くさすぎるってのと、朝のゴミ出しがこの世で1番めんどくさい!っていう私の2大悩み
これが解決するのはかなり魅力的
何より魅力的なのは、あの大倉に貸しができるってこと
だって、あの営業部期待度No.1若手エースの大倉にだよ?
なんてうだうだ考えていたら
じゅう、きゅう〜ってカウントダウンが始まる
『…………わかった! とりあえず、1晩だけね』
「Aならそう言ってくれると俺は信じてたで
大好きAちゃん♡」
バチっとアイドル顔負けのウィンクと愛嬌でこうやってこいつは上手いこと生きてきたんだなってわかる
さすがは、営業部の若きエース
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作者名:アイスクリーム | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2024年1月29日 20時