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「俺、嫉妬なんてしない主義やってんけどな
Aと亮ちゃんが仲良いのとか、彼氏いたんとかほんまイヤやった」
俺が嫉妬してた彼氏は実際おらんかったんやけどって笑う大倉
『それって……』
「俺のことこんなんにしたんやから責任取ってや」
大倉の大きい手が私の頬を撫でる
そしてゆっくり唇が触れた
「好きやで」
とてつもなく甘い声で、とてつもなくかっこいい顔でそう言われるもんだから膝から崩れ落ちそうになる
『私も…好き』
消え入るような声で絞り出した私の返事を聞いて世界一かっこいい顔でにっこり微笑む
「じゃあ、両思いやな」
手をつかまれ指と指が絡まり合う
少し冷えた手がじんわり温かくなる
今までの色んなことは全部、今日のためだったのかも。
なんて思ってしまうぐらいすっかり虜。
「帰ろっか」
少し照れたように笑った大倉と歩き出し、
2人、歩幅を合わせながら家路につく。
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作者名:アイスクリーム | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2024年1月29日 20時