グランシヤン(緑) (ページ5)

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『はい？』
「だからこの家に泊まらせてって」

『いやいや……』

珍しく頭を下げたなんて思ってたらなんで言ってることわからんねんみたいなすぐいつも通りのふてぶてしい生意気な態度

人にものを頼む態度か！

『なんで私なわけ？亮ちゃんとかいるじゃん
私より亮ちゃんとかのが絶対良くない？
ていうか大倉ならしばらく泊めてって言ったら喜んで泊めてくれる女の子いっぱいいるでしょ」

「亮ちゃんに言えると思う？
同棲してた彼女、くそチビに寝盗られて帰る家がないので泊めさせてくださいなんて
あのモッテモテのイケメン亮ちゃんに！
それにしばらく女の子はええわ」

『まるで私はモッテモテじゃないみたいじゃん
それに私も女の子ですけど？』

私のことは完全スルーでまた喋り出すマイペース大男

「土曜日のこの時間なんて亮ちゃん、女とお楽しみ中やろ」
『私だってこの時間、男の人とお楽しみ中だったかもしれないじゃん！』
「Aが〜〜〜〜？？ないない〜〜〜〜」

完璧にバカにしてる
チューハイの空き缶ぶん投げてやろうか

『そもそも彼女に出てっけて言いな！
そしたら家取り返せるし最高じゃんか、ね？』

大倉を必死に説得する

「家賃払うだけ払ってもらって浮気されたから家出てけなんて言えると思うか？！もうあの家はあの子のやねん、わかる？
そもそも今更出てってくださいなんて俺のプライドがゆるさへん」

私の説得の熱量を優に超える大倉の力説