グランシヤン(緑) (ページ37)

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仕事終わり亮ちゃんと慰め会が開かれる居酒屋へ行くと

『……え、なんでいんの？』

「おったらアカンのかい」

ムスッとした顔で座ってる大倉

亮ちゃんの方を見ると、

「もう別れたし時効やろ？
こういう時は大勢で飲んで忘れるのがええんやで」

大勢って言っても3人やけどって笑いながら席につく亮ちゃん

顔の血の気がサーっと引いてくのがわかった
なんてことしてくれたんだ亮ちゃん………

大倉と一緒に焼肉行ったところを丸ちゃんさんに見られて
大倉を彼氏と勘違いして亮ちゃんに伝えて、亮ちゃんは私に彼氏がいると勘違いしてて、
本当は彼氏なんていないけど色々あって家には大倉がいるしで

とっても複雑だから亮ちゃんに勘違いされてることとか諸々大倉に黙ってたのに、……

「はよ座り？」

亮ちゃん促されていつものように大倉の横に座ろうとするけど、大倉がすごい殺気を放ってるから亮ちゃんの横に座ろうかなーなんて思ってたら

「なんでそっちやねん。いつもこっちやろ」

ってますます殺気が増えてるから恐る恐る大倉の横に座る

「A、彼氏おったんや」

『えーっとその……』

「俺には言わんかったくせに亮ちゃんには言うんやな」

すねまくりの大倉

亮ちゃんがいる手前、弁明できなくて曖昧な返事をしちゃう

「たまたま俺の知り合いがこいつが彼氏とおるとこ見たらしくてそれを俺が聞いて知ってもうたみたいな感じやねん」

大倉にだけ黙ってた訳じゃなくて2人に黙ってるつもりだったけど俺がたまたま知っちゃっただけって拗ね大倉にフォローいれる亮ちゃん

「いつからいたん？きっかけは？どんなやつ？」

あれ、私、亮ちゃんにきっかけといつできたのかなんて言ってたっけ？

やばい、思い出せない

ここで、俺に言ってたのとちゃうやん！ってなるのは避けないと

『、、、内緒！』

私がそういうと不機嫌そうになる大倉

「じゃあ、別れた理由は？」

『えっと、、』

これはさっき言ったばかりだから覚えてる

私が言おうとすると亮ちゃんが先に口を開く

「俺らと飲んだりするのが気に食わなかったんやってさ」

「はあ？なんなんそれ」

理由が理由なだけあって私が大倉に言いづらいだろって気を利かせてくれたのか代わりに亮ちゃんがそう言う

「束縛激しい系らしいで」

「…男のくせに女々し」

そういって不機嫌そうにビールを飲み干した