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「駅からの帰り道、暗くて危ないやん
心配やから迎えに行かせて?」





大倉の声が照美にも聞こえてたみたいで私以上にキュンキュンしてる





『…じゃあお願いしてもいい?』





テンションの上がった照美が私の肩をバシバシ叩く






「今から出るから、10分ちょいあれば着くと思うわ」


『わかった、ありがとう』


「いーえ、じゃあ後で」


『うん、』








通話を切ると、照美の質問攻撃を浴びせられる









「今の誰よ?!彼氏?」

『いや、全然そんなんじゃないよ〜…』

「いいって隠さなくても! いやあ、Aに彼氏ね〜」

『だから違うんだって』






バシバシ私の肩を叩くだけで全然話を聞いてくれない…








「Aの彼氏に会いたいとこだけど、邪魔者はとっとと帰ることにするわ!」






会計を終え、そそくさと帰る準備をしてる照美








「お泊まりまた今度しよね!」


『うん…』






手を挙げて止めたタクシーに乗って颯爽と帰って行く照美に手を振る




完全に大倉のこと彼氏だって誤解してるよね…

照美にも亮ちゃんにも丸ちゃんさんにも彼氏がいるって誤解されて、狼少年1歩手前







どう訂正しよう、なんて思い悩んでる目の前に止まった見覚えのある車







「どーぞー」









運転席からニッコリと声かけられる

やっぱり、、、、もんのすごいイケメン







『わざわざごめんね、ありがとう』









私がそう言うと、赤になった信号から目を離しこっちを見ながら









「A遅なるかなって思って飲まんで待ってたんやで」



偉いやろ?って首を傾げながら笑う













そして信号が青になり再び動き出す車



…これ以上見つめられたら心臓爆発するとこだった

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作者名:アイスクリーム | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2024年1月29日 20時

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