グランシヤン(緑) (ページ4)

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『つまり、浮気されたと、、、、』

「そういう事です」

冷蔵庫を勝手に開けて、ビールないやんまあえっか
って勝手に人のチューハイを飲んだくせに甘っなんて悪態をつく大倉

いや、全然同棲中の彼女に浮気された男には見えない

『んとつまり用件は慰めてくれってこと…？』
「なんでお前に慰められなあかんねん」
『はあ？！』

じゃあこいつは一体何しにやってきたんだ…？なんて思わず眉間に皺を寄せてるとまた勝手に喋り出した

「今んとこ、彼女が盗られたことってよりあんなちんちくりんに盗られたってことのがショックやねんな」
『浮気されてんのに随分余裕じゃん？』
「あんま好きじゃなかったんかも」

さっきまで流れてたバラエティ番組が終わってテレビでは萌え系のアニメキャラ

あんまり好きじゃないやつと3ヶ月も付き合ってたのこいつは？

そういや大倉と同期になって4年が経つけど、彼女ができてはすぐ別れて
また気づいたら彼女できて別れての繰り返しだった
来る者拒まず去るもの追わずスタンス
この人にとって彼女ってそんなもんなの？

「顔は可愛いし、ボンキュッボンやし…
ただびっくりするぐらい中身空っぽやねんな
話合わんし」
『でも付き合ってたんでしょ？』

「そやねんけどな〜」

眉をひそめながら甘い甘い言いながら飲んでた缶チューハイを飲み干して勢いよく机の上においた

『慰めて欲しいわけでもないならじゃあなんのために来たわけ？』
「あーーー単刀直入言うとな…」

大倉が改まった顔でソファーの上で正座しながら口を開く

「しばらくこの家に泊まらせてください！」