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大倉は営業終わり直帰だったらしく、その足でもう居酒屋にいるらしい
「今日は飲むで」
さっきから今日は飲む宣言が止まらない亮ちゃんと一緒に大倉のいる居酒屋に行く
「色々、頼んどいたから酒頼み」
席に着くなりもう半分ぐらい飲んでる大倉
メニューを私たちに見せてくれる
いつも3人で飲む時、亮ちゃんが机を広く使いたい人だから私は大倉の横座ることが多い
いつものことなのに、何故か大倉の横に座るの緊張する
「どしたん?」
『ううん、なんでもない』
私と亮ちゃんの頼んだお酒が運ばれてきて乾杯で飲み会スタート
する話と言えばだいたい愚痴と世間話。
これでいつも2時間ぐらい飲んでる。
ゲラな大倉と毒舌な亮ちゃんとそんな2人のやり取りにたまに突っ込む私。
今日もそんなこんなでいつも通り2時間経過。
…いつもと違うのは亮ちゃんが潰れてるってこと
酔って寝ちゃってる
「置いてこーや」
『ダメに決まってるでしょ! 』
亮ちゃん起きて〜なんて揺さぶるけどご機嫌そうに笑みを浮かべるだけでビクともしない
『ちょっと大倉、写真撮ってないで手伝ってよ!』
「はいはーい」
明日、亮ちゃんに見せよーって言いながらポケットにスマホをしまう
大倉も亮ちゃん起きてーって声かけるけど相変わらず
「やっぱ置いてくしかないんちゃう?
それか経理の松川さん呼ぶかやな」
『なんで松川さん?』
松川さんと言えばキラキラのアイメイクにネイルにThe女の子って感じの可愛らしい子
「亮ちゃんちょっと前あの子と遊んだ言うてたから
あ、あと人事部の川口さんに石川さんも」
想像してた以上のプレイボーイっぷりに呆然
この酔っ払いはそんなに同じ会社の人に手出してるの?
彼女いないとは言ってたけど、遊び方が豪快すぎる……
『……やっぱり置いてくか』
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作者名:アイスクリーム | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2024年1月29日 20時