グランシヤン(緑) (ページ26)

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「めっちゃ腹減ったわ」

『ね、お腹鳴りそうだったもん』

13時に会議が終わった
お腹ぺこぺこ

「大倉もこれから昼やろ？一緒に行かへん？
Aがハンバーグ奢ってくれるで」

私の奢りだってのに遠慮ゼロ

「俺、すぐ営業行かなアカンから車で食べよう思っててさ」

「うわ、めっちゃハードスケジュールやん
ならまた今度やな」

「うん、ごめんな〜
昼は無理やけどさ、今日仕事終わり飲まへん？」

俺だけ昼一緒に行けなくて寂しいからさって拗ねたように言う

「おおええやん」

『じゃあ、お店予約しとくね』

「ありがとう、頼むわ〜」

大倉は忙しなく片付けて急いで出ていった

「あいつ忙しいんやな」

『だね』

2人でさすが営業部のエースだなんて言いながら昼休憩で約束してたハンバーグ屋さんに行く

私は、チーズハンバーグ
亮ちゃんは、デミグラスソースハンバーグ

「なあ、Aの彼氏ってどんなやつなん？」

ずっと気になってたみたいに、ハンバーグを口に入れようとしてたタイミングでぶっ込んでくる亮ちゃん

『内緒』

そう一言で返してハンバーグを口に入れるけど納得してない様子

『亮ちゃんは彼女、いないの？』

「おらん」

『へー意外モテそうなのに』

「ほんまに興味あるんか俺の恋愛？」

私の話題から話逸らすためですとは言えない

『もちろん、めっちゃ気になる
作んないの？彼女』

「作ろうと思えば作れるけど、今はいらんかな」

遊んでる方が楽しいしってプレイボーイぷりを見せつけられる

『いいですね、モテ男は』

「お前だって彼氏おるやん」

『……確かに』

変な間で変な返しをしてしまった

ついボロが出るとこだった、危ない…