グランシヤン(緑) (ページ25)

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「会社まで乗っとけばええやん」

『そんなとこ見られたら殺される』

「大袈裟やって〜」

ヘラヘラ笑ってるけど、大袈裟なんてことは絶対ない
女の怖さを知らないんだ、こいつは

「じゃあ後でな〜」

『うん、ありがとう』

例のごとく、少し前で降ろして貰ってそこからは徒歩で出勤

「おはよ」

『……おはようございます』

会社に着くなり悪魔と鉢合わせる

「なんやねん、そんな警戒すんなよ」

『だって弱み握られてるもん』

「握ってるだけやん、バラしてないから安心してや」

そんなニヤニヤ顔に言われても安心出来ないんだって

「アイデア会議今日何時からやっけ」

『11時から』

月一であるアイデア会議
私たちが考えたアイデアを出してどれを商品化するかの話し合い

私達の部署だけじゃなくて営業部だとか研究室の人とかも来て意見交換し合う

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会議室に2人で移動すると、営業部の部長と大倉が常にいた

楽しそうに談笑してる

上司に見せる顔と同期に見せる顔が同じなわけないんだけどなんか違和感

じーっと見てたせいで目が合う

どうしたん？とでも言いたげに眉毛をクイッとあげてまた上司の方をむく

いつもより男前にみえるの仕事モード大倉を見慣れてないから？