グランシヤン(緑) (ページ21)

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「大倉に言ったん？」

『言ってないよ、そもそも彼氏いること言うつもりなかったもん』

「俺がたまたま知っちゃったから俺にはしゃーなし言ったみたいな感じやもんな」

ニヤニヤしてて腹立つ
こっちは彼氏なんていないってことも、大倉がうちにいることもバレたら詰むし、かといって正直に全てを言う訳にもいかないしで絶対絶命状態だっていうのに

大倉に絶対バレるな！！とかあんだけ散々言ってたくせに自分は会社行くなり1歩間違えれば亮ちゃんに全部バレそうな状況に陥ってるせいで大倉にこの経緯を喋る訳にもいかない

『あの、大倉には黙ってて貰えませんかね？』
「なんでなん」

半笑いかつどこか挑発的な目線
自分が優位な立場なのことに気づいてるサディストめ、、

万が一、大倉に亮ちゃんがA彼氏出来たらしくてさこの前一緒に焼肉行ったらしいでだとか言って、
え？それ多分俺やでだとか大倉が言って

イケメン2人におい、どういうことなん？！って関西弁で責められる未来だけは絶対避けないといけない

同じ高さの椅子に座って目線の位置は変わらないはずなのにすごく見下されてる気分

『いやあなんか恥ずかしくて、、、
…とにかく！お願いします！！！！！』

目の前で手を合わせていまできる最大限の誠意を見せてるというのに、どうしようかな〜って楽しそうに完全に手のひらで転がされてる

「あれ？亮ちゃんとAやん、やっほ〜」

最悪のタイミングでやってくる元凶
そもそも大倉が彼女に浮気されなかったらこんなことになってないのに、呑気にカレー大盛りにしてることに腹立つ

「お、大倉！ええとこに来たわ！あのなー、
『ああああああ！！！亮ちゃんやばいもうこんな時間だ行くよ！大倉この席空くから使っていいよ！じゃあ！』

無理やり亮ちゃんを立たせて社食を出る
心臓バックバック

この人、なんか普通に言おうとしてなかった？