グランシヤン(緑) (ページ17)

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『あっったまいたい……』
「昨日止めたのに聞かんかったAが悪い」

昨日、実言通りコンビニでお酒とおつまみを買いまくって夜な夜なパーティーしてたわけだけど、まあ飲みすぎた

本来、酔いつぶれるべきは境遇的に大倉の方なんだろうけど、何故か私がしんどくなって飲みまくり結果潰れた

「あ、せや。 A忘れてないやろな？昨日言ってたこと」
『…なんか私言ったっけ？』

思い出そうとするとガンガン痛む頭
ああもう無理だ絶対思い出せない、諦めよ

「とりあえず、1週間は家いてええよーって話」

『うっそ？！絶対そんなこと言ってない！』

「言うてたましたー
てことでとりあえず1週間よろしくな」

ワーワー騒いでる私は軽くあしらわれる

「契約は口約束でも成立するんやで覚えとき」

『汚いぞ！大倉！』

「恨むなら昨日の自分を恨め
それに、そんな悪い話やないやろ？１週間毎朝、送って貰えるんやで」

たしかにそれはそうだ、、、
いつもならもうとっくに家を出て駅に向かって歩いてる道中だけど、今日はまだ部屋着でいる

「まあでも車とは言え、あと20分後には出るで」

スラッと伸びたキレイな指でネクタイを締めながら言う
俺に噛み付いてる暇ないでー急げ急げって急かされる

私は二日酔いで浮腫みまくってるのに大倉の顔はと言うといつも通りの綺麗な顔
大倉も結構飲んでたはずなんだけど、、

世の不条理を感じながらスーツに着替える