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大倉おすすめの焼肉屋さんに連れてきてもらった
完全個室で漂う高級感



『こんな高そうなお店初めてかも』
「やろーな」



ニヤニヤ笑ってるナチュラル失礼やろう



ごめんってー誠意ゼロの謝罪をしつつメニューをめくりながらヘラヘラ


美味しいお肉を奢って貰えるから1回ぐらいの失言は目をつぶってやろう





「何飲む? 酒もあるで」

『いいの? 飲んでも』

「A飲むなら俺も飲んでまう」

『じゃあやめとく笑
こういう時、俺はいいからお前は好きなの飲みなって言うもんじゃないの?』

「俺飲めへんのに相手だけ飲んでるとか耐えられへんわ というか、Aこういう状況で自分だけ飲まんやろ?」

『…まあそうなんだけど』




元々、飲む気はなかったけど
全部お見通しですよーみたいな大倉の視線には腹立つ




「というか、こういう状況でそういうコト言えへんから浮気されたんかな はははっ」




自虐気味に笑ったかと思えば、数秒後真顔でため息ついてしんどっなんて言って人間味が溢れまくってる




『でも、前亮ちゃん言ってたじゃん 大倉彼女には優しいよなーって』

「言われたけど、その後亮ちゃんになんて言われたか覚えとらんの?」

『なんて言われてたっけ』




3人で居酒屋で飲んでる様子を思い出すけど出てこない




「大倉彼女には優しいよなーいや、優しいというより猫被ってるって感じやな いい子ちゃんぶってる」

『あー言われてたかも…』




頭の中でビール片手に大倉に辛辣に吐き捨てる亮ちゃんを容易に想像できる





『大倉って自分から告白したこととかあんの?』

「小5の時あるで」

『小5?!』




つまりは小5から今日までの約15年間、相手から告白されっぱなしだったってことでしょ?
想像を絶するモテ男ぷり

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作者名:アイスクリーム | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2024年1月29日 20時

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