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「寝室、ちょっと行ってくれへん…? オーダーメイドで作った枕あるから何としても奪取したいねん」

『嫌だよ、、大倉行きなよ』





数時間前まで逢瀬が行われた寝室になんて行きたくない






「俺も嫌やって
変な匂いとかしたらどうすんねん」

『私もそれは同じだって』

「Aは知らんやつやから行けるやろ
俺は元カノやねんで?」

『知らんやつの結構嫌だって…』




お互いお前が行けって押し付け合うも結局決着つかずに一緒に行くことになる

何故か肝試しみたいにピッタリくっついて寝室に入る




「うわ、最悪 ゴミ箱見てもうた」
『…………』



おえおえ言ってる大倉



「パンツとか靴下とか落ちてないよな?」




ついには私を完全に盾にして後ろに隠れてる
歩きずらい………



『あ、ベルト落ちてる』
「さいっあくや」



昨日の夜、服を床に脱ぎ散らして盛り上がったけど大倉が途中で帰ってきて見られて、とりあえず今日は帰って!って急いで帰らされたからベルト忘れて行ったのかなとかイヤな想像が膨らむ


大倉が後ろにピッタリくっついててちょっとずつしか進めないせいでやっとベットに到着



「枕取ってや」

『どっちが大倉の?』

「でっかい方」

『おっけわかった』





手前にあった枕を手に取るとひらりと落ちてきた短めの金色の髪の毛





『大倉の彼女って金髪ショート?』

「…ちゃう、黒髪ロング」






一瞬にして浮気相手の抜け毛なことが確定した




「あああもう最悪や……」






私の手から枕を奪い取って投げ飛ばす
大倉にベットに投げ飛ばされた枕がバフっと音を立てた

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作者名:アイスクリーム | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2024年1月29日 20時

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