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アパート ページ38





A「はぁー、疲れた!」

玲於「お前体力なさ過ぎじゃね。笑」

A「だって、ふたりずっと追いかけてくるもん。」

颯「ねーもっかいしようよ!」

玲於「だーめ。せっかく服乾いたんだから、もう帰るよ。17時だし。」


ベンチで3人並んで座って
そんなお喋り
ごくごくってお茶飲む颯くんがかわいくて、ずっと見てたいくらい


A「帰ってご飯作らなきゃ。」

玲於「お、ほら、ねえちゃんがメシ作ってくれるって!」

颯「おれ、ハンバーグがいい!」

玲於「俺も!」

A「あは、わかったよ、ハンバーグね。」

玲於「よっしゃー。」

颯「はやく、かえろ!おれ、はらへった!」


これくらいの子が言う、おれ、って
なんかイントネーション違くてかわいい
必死に大人の真似してるんだろうなあ
ていうか颯くんは、佐野先輩の真似してる気がする
なんか似てるもん
仕草とか、口調も
…はあ、ほんとかわいい


そうして公園を出てから、帰り、ちょっとだけスーパーに寄った
颯くんそこでもはしゃいでて
先輩が捕まえとかなきゃ、確実に迷子になるくらい

遊ばせすぎた?ってちっちゃく聞くと
こんだけ疲れさせといたら、夜すぐ寝るでしょ、って
確かに!先輩すごいや

好きあらば走り出す颯くん
先輩がちょっと走って追いかけて
ダメだろって言いながら、絶対わたしの隣に戻ってきてくれる
その一連の流れが好きで、この時間がずっと続けばいいのにって思った




A「あっ、わたしが持ちます。」

玲於「いーよ。貸して。」


スーパーを出て、車が止まった場所
3階建てのアパート
すごい綺麗で、もしかして新しいのかな
…ていうか、すごく緊張するよ
先輩の部屋行くの、初めて

わたしの手からスーパーの袋取った先輩は
もう片方の手で颯くんの手繋いで、アパートの階段登り始めた

ドキドキしながら、その後を追う
二階の茶色いドアの前
鍵開けて、ドア開けて


颯「ここ、れおのいえ!?」

玲於「うん、あーもうバカ走んな。」

颯「わーい!」

玲於「…ほら、Aも入って。」

A「…おじゃまします。」


先輩が開けててくれるドア
縮こまりながらくぐって、靴脱いで そっと足を踏み入れた

…うわあ、一人暮らしのアパートなのに、意外と広い
キッチンもちゃんとあるし
ロフトがない代わりに部屋がふたつある
奥が寝室なのかな、すご、お金持ちだ

きょろきょろしてたら
あんま見んなよって 頭叩かれた


余計なこと→←パパ感



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maki(プロフ) - 今まで何お話、読み返したら、やっぱり佐野先輩とうまくいってほしい。。(;_;)先輩!!何してんのーー!!! (2018年8月5日 7時) (レス) id: 9583ac788f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - ほんとに今一番大好きな小説です。全然話長くしていただいてかまいません!笑更新これからも楽しみにしていますので大変だと思いますが頑張ってくださいね! (2018年7月5日 23時) (レス) id: cb039e5484 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんは更新率が高いことだけが取り柄だなんて、全然まったくそんなことないですよ(^^)きなこさんのお話を読むだけで元気になれます。いつもお話を読めること本当に嬉しいです。これからも応援しています。きなこさんの思ったまま書いてください! (2018年7月5日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さいくぅー (2018年7月5日 22時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - もうきなこさんの伏線が楽しみすぎます!!楽しみにしてます!! (2018年7月5日 22時) (レス) id: c6b1080ab1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2018年6月16日 21時

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