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事件 ページ35





軽井沢への旅行を1週間後に控えた
とある火曜日、14時半

今日はバイトもないし
朝から家でゴロゴロ
ベッドの上、漫画読みながらジュース飲んで
へへってひとりで笑ったりして
絶対こんなの太っちゃうなあって思ったとき
部屋のどこかで、携帯の着信音が鳴り出した

あれ?わたしどこに投げた?
テーブルにも無いし、ラックの上も無い
ようやく見つかったのは、ラグの下
なんでこんなとこにあるの?なんて頭をひねりながら、画面を見た
そこには

着信 佐野玲於

思わず携帯放り投げそうになる
せ、先輩!?なんで?
一回深呼吸してから、通話に切り替えた


A「も、もしもし…」

玲於『あー、A?ごめん俺。』

A「どうかしました?」

玲於『…ちょっと、頼みたいことあんだけどさ。』


なんだか緊張してる
もしかして緊急事態?って、わたしもドキドキしながら ラグに座り込んだ


A「…頼みたいこと…」

玲於『…A、子ども好き?』

A「……え?」


伝えられたのは、予想外の頼みごと


A「ママ!ちょっと出てくる!」

ママ「え?遊び行くの?」

A「うん、あの、晩ご飯いらないから!」


電話切って、慌てて化粧してから駅に走った
暑くて、でもなんか わくわくしてる


先輩に頼まれたこと、まさかの 子守だったの!
先輩、お母さんとあれからたまに連絡取り合うようになって
きのう突然、親戚の男の子、一晩だけ面倒見てくれない?ってお願いされたって

なんでもお母さんが前から頼まれてたことらしいんだけど
先輩のお母さん、看護師さんで、急に夜勤入っちゃったんだって

そういうわけで今日から明日のお昼まで面倒みることになったらしいんだけど
ひとりじゃお手上げなくらいヤンチャらしく
わたし、料理できるから 声かけてくれたの

嬉しいな
また先輩の役に立てる!

それに、それに
料理できるから、ってことは
晩ご飯、わたしが作るんだよね?
てことは、先輩のおうち!?
やばいよ、これはほんとに事件!


そんなこと考えながら走ってるうちに、駅に到着
ロータリーのとこに、先輩の黒い車が止まってた
ドキドキしながら近づくと
先輩、運転席から降りてきてくれて


玲於「ごめんマジで。ほんと助かる。」

A「や、全然!」

玲於「てか汗やば。笑 走ってきたでしょ。」

A「うん。」

玲於「バカなの?こんなクソ暑い中走ってんの、お前くらいだよ。」


嬉しい、嬉しい
今日は先輩と、ずっと一緒に居られる!

かわいい→←両片思い



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maki(プロフ) - 今まで何お話、読み返したら、やっぱり佐野先輩とうまくいってほしい。。(;_;)先輩!!何してんのーー!!! (2018年8月5日 7時) (レス) id: 9583ac788f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - ほんとに今一番大好きな小説です。全然話長くしていただいてかまいません!笑更新これからも楽しみにしていますので大変だと思いますが頑張ってくださいね! (2018年7月5日 23時) (レス) id: cb039e5484 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんは更新率が高いことだけが取り柄だなんて、全然まったくそんなことないですよ(^^)きなこさんのお話を読むだけで元気になれます。いつもお話を読めること本当に嬉しいです。これからも応援しています。きなこさんの思ったまま書いてください! (2018年7月5日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さいくぅー (2018年7月5日 22時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - もうきなこさんの伏線が楽しみすぎます!!楽しみにしてます!! (2018年7月5日 22時) (レス) id: c6b1080ab1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2018年6月16日 21時

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