ヤキモチ ページ19
．
電車で4駅
そこから歩いてすぐ
ビルの一階にあるそのお店は、いかにもマユちゃんが好きそうな 王道の居酒屋だった
ついたってラインしたら
マユちゃん、外まで迎えにきてくれて
A「ねえ、ほんとに来ていいの？」
マユ「全然いいよ。」
A「何人いるの？」
マユ「ん？4人だよ。わたしと、先輩と、わたしの友達と、その友達。」
A「…すご。」
マユ「なんかね、…うーん、Aヤキモチ妬かない？」
申し訳なさそうにそう言ったマユちゃん
…やっぱり、友だち女の子なんだ
A「…覚悟はしてきた。」
マユ「ほんと？…まあべつに、何かあるわけじゃないよ。だから 深く考えすぎないようにね。」
じゃあ行こうって、お店に入ってく
ドキドキ心臓の音うるさくて
場違いじゃないかも不安だし、そもそも佐野先輩が嫌がったらどうしようって怖くて
開けられた個室のドア
見たら、いちばんに佐野先輩と目が合った
端っこの席で、隣には女の子がいて
先輩の前にも、やっぱり女の子
…やばい、すでに心臓痛い
マユ「わたしの友達のA。年下に見えるけど わたしと同い年だよ。」
「Aちゃん！よろしくね！」
A「よ、よろしく…」
「かわいー、お人形さんみたいだね。」
A「え、」
「わかる〜」
全然思ってなさそうな口調
わたしとは住む世界が違うひとたち
なんか居心地悪くて先輩を見たら
わたしのことなんて1ミリも見ないで お水飲んでた
…お酒じゃないんだ
もしかして 車で来たのかな
マユ「はい、Aここ座って。」
A「あっうん。」
マユ「なに飲む？」
A「えっと…りんご…」
マユ「りんごね。」
マユちゃんのとなり、はしっこ
佐野先輩とは、いちばん遠い席だった
…なんか、全員かわいい
わたしだけ場違いみたい
「ねー、玲於くんとAちゃんも、知り合いなの？」
その時聞こえた、先輩の隣に座ってる人の声
玲於くん！？
ど、どういう関係？
覚悟してきたけど、やっぱダメ
ヤキモチばっかでイライラして すでに涙出そう
玲於「…あー、うん。まあ、後輩。」
そんな先輩の返答にも、イライラ
後輩ってやだよ
すごく遠いみたいじゃんか
手、繋いでくれる
ギュってしてくれる
秘密だって話してくれた
わたしこの3日間、ずっとずっと 先輩のことだけ考えてたのに！
なんで、今日は素っ気ないの？
ああもう、来なきゃよかったよ
．
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maki(プロフ) - 今まで何お話、読み返したら、やっぱり佐野先輩とうまくいってほしい。。(;_;)先輩！！何してんのーー！！！ (2018年8月5日 7時) (
レス) id: 9583ac788f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - ほんとに今一番大好きな小説です。全然話長くしていただいてかまいません！笑更新これからも楽しみにしていますので大変だと思いますが頑張ってくださいね！ (2018年7月5日 23時) (レス) id: cb039e5484 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんは更新率が高いことだけが取り柄だなんて、全然まったくそんなことないですよ(^^)きなこさんのお話を読むだけで元気になれます。いつもお話を読めること本当に嬉しいです。これからも応援しています。きなこさんの思ったまま書いてください！ (2018年7月5日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - さいくぅー (2018年7月5日 22時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - もうきなこさんの伏線が楽しみすぎます!!楽しみにしてます!! (2018年7月5日 22時) (レス) id: c6b1080ab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年6月16日 21時
