ただいま、初恋4【佐野玲於】

3日後 ページ18

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先輩の話を聞いてから
今日で3日経った

あの日からずっと先輩のこと考えてて
ママやパパや、バイトで会った白濱先輩に
何かあった？って不思議がられるほど、考え込んでる
先輩が心から笑えるようになるには
きっと、お母さんからの愛情が必要なんだ
何か良い方法はないかな

だって、ママが前言ってたもん
親にとっては我が子が一番可愛いって
それに、あんな素敵なひとのお母さんが
本当に悲しいひとなわけない
そう思って
というか、思い込んで
毎日必死に、先輩のためにできることを考えてる


3日前の夜
家まで送ってもらって
ちょっとしてから、遅くなってごめんねってラインがきた
平気って返したら
ありがとう
って、先輩らしくない そんな5文字
それ見たらなんかまた泣けてきて
わたし何もできてないのにって、苦しくもなって
だから絶対
なにか形に残ることをしなきゃって思ったの

わたしは先輩がすごく大事で
だからどこにも行って欲しくなくて
でもどうしても逃げたいときは、わたしも連れてって、って
それは、もうじゅうぶん伝えたけど

でも、言葉だけじゃ救いきれない
何かしなきゃ
何かしなきゃ
でも、わかんない
その繰り返し



そんな、今日


マユ [ A、いま暇？ ]

マユ [ 高校の友達とご飯来てるんだけど、なんかその友達繋がりで佐野先輩来たよ。笑 ]

マユ [ 暇ならおいで！ ]


18時を少し過ぎた頃
マユちゃんからそんなラインが送られてきた
え、え、まって
マユちゃんの高校の友だちと、佐野先輩が繋がってるの？
マユちゃんの友だちって、なに？女の子？
やだ、行きたいけど
わたしより可愛い子だったらどうしよう
でも先輩の顔見たい
会わなきゃ何も始まらないし
けど…

携帯握りしめて、色んなこと考えて
でも結局、行くことにした
可愛い子だったら嫌って思ったけど
わたしよりマユちゃんの方が何倍も可愛いし
もう関係ないよ
必死に自分に言い聞かせる

マユちゃんに、行ってもいいなら行きたいってラインしたら
すぐお店の場所教えてくれた
分かんなかったら電話して、って

ありがとうって返事して、慌ててワンピースに着替え、ママを何とか説得してから家を出る

実は今日、ママの誕生日なんだ
お昼にプチパーティーしたけど、晩御飯一緒に食べられないの、申し訳ない
でも、プレゼント用意してるし 早めに帰ってちゃんと渡そう



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