ついてない ページ17
Aside
A「…眠い。」
玲於くんのことを考えていたら
胸が苦しくて眠れなかった。
目が覚めた頃にはすでに10時を回っていて…
…事務所、行かなきゃ。
早くアシスタントから卒業したいし
何よりメンバーをもっとカッコよくしてあげたいから
毎日練習しなきゃいけない。
重いまぶたをなんとか開きながら、メイクして
軽くご飯食べて、洗濯やら掃除やらを済ました後マンションを出る。
春から住んでるこのマンション
もちろん、貧乏だからあんまり良いところじゃないけど
エントランスに管理人さんがお花飾ってくれてたり
部屋は狭いけどベランダが広かったり
そういうところが好き。
電車で4駅
そこから歩きで10分
事務所に着いた頃には、もう15時になってしまっていた。
裏から入ると
ちょうど開いたエレベーターから亜嵐くんが降りてきて
亜嵐「あ、Aちゃん。」
A「おつかれさまです。」
亜嵐「おつかれ。今から練習？」
A「はい、遅くなっちゃった。」
亜嵐「偉いねー。あ、玲於どっかいると思うよ。ジムかな？」
それだけ言い残して、じゃあねって事務所を出て行く。
…玲於くん、いるのか。
この前送ってもらったとき
ほんとに嬉しくて、ドキドキして
でもそれと同じくらい 苦しかった。
玲於くんが本当にこういうことをしてあげたいのは
わたしじゃないから
そんな嫌な気持ちで溢れて、いつも通りになんてできなくて…
A「…はあ…」
こんなんじゃ嫌われちゃう。
元から好かれてなんてないけど
でも、これ以上距離が離れちゃうのはやだ。
…わたしだって頑張ってるのに。
6階についたエレベーターを降りて
突き当たりのメイク室のドアを叩く。
美幸さん、今日は仕事ないって言ってたから もしかしたらいるかもしれないし。
はーいって声がしてドアを開けると
美幸「あ、Aちゃん来た。」
A「え？」
マネキンに向かってアイロン使いながら
わたしを見てそんなこと言う美幸さん。
美幸「玲於と会った？」
A「え、玲於くん？」
美幸「あれ、会わなかった？ついさっき出て行ったのに。残念！」
玲於くん、ここいたの？
さっき出てったの？
…はあ、わたしってとことんついてない。
．
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なゆ(プロフ) - SnowMan目黒蓮くんのお話で全く同じ作品あるんです。今日読んでて佐野玲於ver知ってるなぁと思ったら、タイトルも見出し？も内容も全く同じでした。きなこさんが書いてるのかと思ったら作者は違う方です。一度確認してみて下さい、、、。 (2021年8月18日 4時) (
レス) id: 1e103a7bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - こんばんは。いきなりコメントごめんなさい。このお話2年前ぐらいに読んでから、すごい好きで定期的に読みたくなるんです。とっくにLDHのファンをやめたのに、懐かしくなって玲於くんのお話別作品も読ませていただきました。とても素敵でした。 (2020年6月18日 1時) (レス) id: c2ce5189fe (このIDを非表示/違反報告)
meiichikawa(プロフ) - とてつもなくこのお話が大好きです。 (2018年8月31日 18時) (レス) id: cd3e6473be (このIDを非表示/違反報告)
Neon - このお話にどハマりしてます。もう何回読んだことか､､玲於くんの不器用さがすごく伝わってきてどんどん続きが見たくなる！そんな感じのお話で、ほんとに読みながらキュンキュンしてます(/ω＼)これからも小説頑張ってください！！ (2018年2月12日 14時) (レス) id: adc5307a56 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - この話すっごい好きです。主人公を応援したくなるし、何回よんでもあきません。せつないし、嬉しい！とか表現があって。ほんまに大好きです！占いツクールを初めて開いた時から読んでいまだに、たまに読んだりします！ (2017年12月26日 0時) (レス) id: fb70c0baa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年11月10日 21時
