hairsalon【SixTONES】 (ページ8)

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その後の小話

京「珍しいね、自分のショップカード渡すの」

高「俺も思った！」
(※文字化け防止のため高で)

ジ「ん～？さぁなんででしょー？AHAHA!」

田「絶対気に入ったんだろ、あの子」

森「えー！さっきの女の子？？」

松「小柄で可愛い子だよね」

ジ「なんかちょっと話してて可愛いな～！って思ってさ！もう少し仲良くなりたいから俺担当者にしちゃった！！」

松「しかも最後の方あの子顔赤くなってたけど、ジェシーなんかしただろ」

田「え！？何したの！」

ジ「なぁーんで北斗、そんなとこ見てんのよ～
何もしてないよ！次も俺指名してね！っていっただけだもん」

森「そんなんで赤くなるか？」

ジ「も～！いいでしょ！この話おしまい！
もし予約の電話来たら俺指名に絶対してね！」

田「空いてたらな」

松「客には手出すなよ」

はいはい……

みんなからの根掘り葉掘り聞かれそうになって

慌ててはぐらかし話を終わらせる。

珍しく新しいお客さんについたんだ。

オーナーっていう立場上雑務も多いから

そんなにお客さんを抱えられなくて。

ちょうどみんな指名客についてて

誰も手が空いてない中Aちゃんがお店に来た。

新規のお客様だし断るのはもったいないな、と

自分は手が空いてるし、と思って

大我に「俺が行くよ」と声をかけた。

ほんとに気まぐれだった。

時には断ってしまうこともあるぐらいだから

大我は一瞬驚いていた。

席に案内して話していけば

普段OLしていて仕事が忙しくて

美容室に来れていない。と

たまたま俺らの美容室に足を引かれたと言って

来店してくれたらしい。

やっぱり新規のお客様は嬉しい。

しかも結構可愛い。

カラーもあまりしたことないらしいので

ちょっとした出来心で自分のカラーに近い

ヘアカラーを選び、仕上げた。

完成した時は息を飲んだよ。

想像していたよりもすごく垢抜けしたから。

我ながら上出来だった。

彼女も嬉しそうにニコニコと笑い、

身長差のせいで上目遣いされる。

正直可愛くてグッときた。

もっと仲良くなりたくてつい

耳元で俺を指名してって囁いて意地悪してしまう。

真っ赤になって俯く彼女に

ふっと笑みがこぼれた。

また来ますと店をあとにした彼女の背中を見送り

仕事に戻った。

また…来てくれるといいな。