hairsalon【SixTONES】 (ページ46)

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森本side

彼女に道を案内してもらいながら

車を運転して送り届ける。

あともう少しで二人の時間が

終わってしまうことに

かなり名残惜しさは感じるけど

そこはしょうがない。

貴「あ、ここで大丈夫。」

と彼女に言われた場所に車を停める。

「今日はありがとう。」

貴「いえ、こちらこそ。またね」

車を降りようとした彼女を

グイッと後ろから抱きしめる。

貴「しんた、ろう…くん？？」

「慎太郎。そう呼んで。」

貴「し、んたろ、う…離して…？」

ぎゅっと彼女を抱きしめる手に力が入る。

「ねぇ…絶対に今日みたいな顔、ほかの男に見せないでね…？見せるなら俺の前だけにして…」

貴「～/////」

何言ってるんだ俺、と思いつつも

さっきみたいな色っぽい顔を

他の男に見せるって考えたらとても腹が立つ。

「じゃあ、おやすみ。」

彼女が車から降りたことを確認して

部屋に戻ったのを見届けてから車を進める。

あ～……やっちゃったなあ……

嫌われてなきゃいいけど。

ピコン……となった携帯に目線を落とせば

“今日はありがとう。またカットよろしくね”

と彼女から来たLINEに笑みをこぼす。

良かった。嫌われてなかった。

そう安心した俺は

クリスマスに想いをちゃんと伝えようと決め、

彼女にデートの誘いのメッセージをいれ

携帯の画面を閉じた。

部屋に戻った彼女が

貴「おやすみどころじゃないよ……/////」

と立ち崩れたことは彼はまだ知らない。