hairsalon【SixTONES】 (ページ5)

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貴方side

ここはどうする？と時折確認しつつ

面白いトークで笑わせてくれるジェシーさん。

だけど手元はしっかり動いててテキパキしてる。

さすがオーナーさんだなぁ……なんて

頭の片隅で思う。

「よし！あ、カラーはどうする？」

一通り満足そうな顔で確認したあと

カラーを決めてなかったことを思い出し尋ねられる

貴「あ～……あんまり染めたことないのでどんなのがいいかわかんないな……」

「そしたら俺が決めてもいい？」

ぼそっと呟いたのがしっかり聞こえたらしい

貴「あ、はい！お願いします…」

OK！とニコニコ答えれば

カラー剤作ってくるね～と

ジェシーは一旦裏に下がった。

どんな髪色になるんだろう……

あ、あんまり派手なのは無理ですって

言うの忘れてた…

でも裏下がっちゃって居ないし…

「飲み物…何飲みますか？」

頭でごちゃごちゃ考えていると

背後から声をかけられた

貴「は、はい！？」

「だから…飲み物……」

ちょっと無愛想な

黒髪の綺麗なお兄さんに話しかけられたらしい

メニューを差し出されたので目線を下ろし

何がいいか選ぶ。

貴「あ、えっと…緑茶で冷たいのを……」

「了解。ちょっと待っててください」

ふっと軽く笑顔を浮かべ去っていくお兄さん。

かっこいい…てか笑ってくれるんだ

あまり周りにイケメンがいないせいか

じっくりとその後ろ姿を鏡越しで見つめてしまう

「ちょーっとなにみとれてんのさ！」

ちょっとムスッとした表情で

ジェシーさんが戻ってきた

貴「いや…このお店ってほんとかっこいい美容師さんが多いな……って」

「まぁ顔採用だからね」

貴「えっ」

「嘘だよ嘘！！AHAHA！」

《ジェスうるせーぞ！》

大きな声で笑い飛ばすから

思わず他の美容師さんたちから野次が飛ぶ

「オーナー、うるさくてすいません。これ、お茶です」

先程の黒髪のお兄さんが

眉を下げ謝りながらお茶を持ってきてくれた

「うるさいけど腕は確かなんで安心してください」

そう微笑んで下がっていった

「北斗ひどいな～！まっ、そーゆーこと！腕は確かだから安心してよ！」

さ、塗っていくよ！

とついにカラー剤を髪に塗られていく。

どうなるのかな…？