hairsalon【SixTONES】 (ページ17)

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貴方side

「よし！ロッド外していくね～」

しばらくするとバックヤードから

森本さんが戻ってきた。

ロッドを外していけば綺麗にくるくると

巻かれた髪がウェーブを描く。

「はい。そうしたら、薬剤落とすのにシャンプーするよ。」

全て外し終わればシャンプー台へ案内され

シャンプーをし薬剤を洗い流してもらう。

「痒いところ、ない？」

丁寧にしっかりと洗ってくれる彼に

貴「大丈夫です。」

とこたえれば

ガタイのしっかりした彼からは

想像つかないくらい優しく

その大きな手で頭皮をマッサージしてもらう。

あ、気持ちいい……

「お疲れ様でした～！さっ、髪の毛乾かすよ！」

離れていく手に少しの名残惜しさを感じつつ

ゴシゴシと頭を拭いてもらい、カット台へ移動する

ドライヤーで乾かしてもらっていくうちに

緩やかに巻かれたパーマに少し胸が踊る。

最後の仕上げ、と森本さんは

ワックスを少量手に取り両方の手のひらで広げ

私の髪へつけていく。

「こうやってワックスつけていけばふんわり感出るよ。スプレーは……」

普段のセット方法も手本を見せながら

1つずつしっかりと教えてくれる。

「ど？出来そう？？」

貴「頑張ってみます！」

「さっ、完成！後ろはこんな感じだよ～！」

とミラーで見せてもらう。

貴「素敵です！ありがとうございました！」

ふんわりとしたパーマで

女の子らしさが少し上がった気がする。

「いいのいいの！さっ、お会計するよ！」

受付に戻り会計をしてお店をあとにする。

《ありがとうございました！》

なんだかとても素敵な場所だったな……

夢見心地が抜けないまま帰路につく。