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子供たちが成長し、家族みんなで食卓を囲むシーンがクランクインだった。
朝ドラは映画と違ってあまり飛び飛びで撮らない。映画はシーン1を撮った後にシーン25を撮るなんて当たり前だけど朝ドラは毎日放送だからそこまで飛ぶことは無いが、時間に追われている。NGなんて少し出しただけでピリつく。そんな現場だった。
また、演技の暴力だった。私の演技は足下にも及ばないぐらいみんな上手くて未熟さを実感した。でもそれを感じたのは私だけではなかった。
彼、大吾くんも同じだった。
「Aちゃんがそんなこと思ってたら、僕どうなんやろうな」と笑いながら彼はそう言った。
だけどそれは自分の心を察されないように笑っているようにしか私には見えなかった。
「今度、一緒に読み合わせしない？」
2人でのシーンが多い分、いつか読み合わせしたいとは思っていた。
「じゃ、明日とかどう？」
まだ、子供たちにフォーカスが当たる撮影は先の話で明日はオフの日だった。
「明日はオフだよ」
「僕もオフやからついでに大阪観光しようや」
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作者名：ニート部屋
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1993maa
作成日時：2021年8月15日 4時
