今日:28 hit、昨日:3 hit、合計:46,097 hit
小｜中｜大
31 ページ33
.
夜の東京も人が多い。最近、街中で声をかけられるようになった。それは彼も同じで、私はマスクに帽子、彼はメガネに帽子という芸能人のような変装をした。
「そう、これ見たかったんよ〜」と、今から見る映画のポスターを指さす。彼の憧れの先輩、ニノさんが出てる映画だった。
ポップコーンにジュースを買い、映画が始まるギリギリで入る。外でのデートはこれが3回目だが、今回は手を繋がない。繋がないと言うより繋げないの方が正しいだろうか。隣同士に座り、周りが暗くなってから手を繋ぐ。やっぱり彼の隣は幸せだ。約2時間そう思えた。
「んー、最高だった！」
彼の影響でニノさんを重点的に見てしまい、ニノさんの演技のうまさに引き込まれた。
「Aは二宮くんと共演したことあるんやろ？」
「1回だけね」
「ええな〜」と言いながら残ったポップコーンを食べる彼。
「大吾くんも秋に撮影始まるじゃん」
「共演シーンはないんやけどな」
映画館を出て、すぐタクシーに乗り、私の家に帰る。メイクを落とす前に彼はキスをしてきた。今日はメイクを落とせそうにない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニート部屋
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1993maa
作成日時：2021年8月15日 4時
