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《次は新大阪〜、新大阪〜》とアナウンスが鳴る。降りる準備をし、身だしなみを整える。メイクを直し、リップをする。半年間、声しか聞いていない彼にやっと会える。そう思うと自分でもわかるぐらい顔が緩んだ。
改札を通るとひと目でわかるところに彼は立っていた。スマホを出し彼にバレないように写真を撮る。
すぐさまお気に入り登録をして、キャリーバッグを引きながら彼に近づく。
「大吾くん」
「A、、！」
抱きつきたい気持ちをグッ、と押え、手を繋ぐ。付き合い始めてからAちゃん呼びがA呼びに変わった。
手を繋ぎ、タクシー広場まで行く。
「2ヶ月ぐらい居るんやろ？」
「予定はそんぐらい」
「2ヶ月毎日Aと会えると思うだけでにやけるわ」
彼はマスクを付けていて、顔は分からないけど耳は赤くなっている。
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作者名：ニート部屋
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1993maa
作成日時：2021年8月15日 4時
