∞ヤンマー子育て日記∞３

３ ページ23

すばるside


目が覚めたら外は真っ暗

あれから結構時間は経ってるみたいや


耳を澄ますとちょうどおとんが帰ってきたとこやったみたいで兄弟たちの喜ぶ声が聞こえる


す『…どうせ俺なんて』


みんなの楽しそうな声を聞くと俺だけ仲間はずれな気がして
止まったはずの涙がまた溢れてきた



トントントン…



階段を誰かが上がってくる音



す『あかんっ(涙)//』


慌てて涙を拭いて布団に潜る



ガチャッ…


亮『すばる？』


おとんや…




おとんはそのまま中に入ってきてベッドに腰かけた


「怒られる」って思ったけど、フッと背中に触れたのはおとんの大きな手

そのまま優しく擦ってくれた




亮『すばる、何があったんか言うてみ？』

す『………、』

亮『言わんとわからんで？』

す『俺が悪いもん… みんなもそう思ってる…』

亮『んなことないで？ なんもなかったらすばるはたつのこと突き飛ばしたりせんやろ？』

す『おとーん(涙)』


布団から顔を出した俺を抱き締めてくれた


す『あのな…』


俺はさっきのことを正直に話した

その間おとんは『うんうん』って話を聞いてくれて



亮『そっか、それはたつもあかんな』

って




そのあとおとんに抱かれて下へ


おとんが説明してくれてみんな俺ばっかり責めたことを謝ってくれた



亮『たつ、めっ！
すばるにごめんなさいしなさい』


た『めんちゃい…(涙)』

す『ええよ//』



たつとも仲直り


破れた宿題はテープで貼って、おかんが先生に手紙を書いてくれた









end

くだもの狩り→←２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す