ひとりかくれんぼ、二回目 ページ2
？？ 視点
ここは非渡河の夢の中、君も少しだけ夢の中を覗いてみない？
「んぇ？ここどこ？あたいは今何してたんだっけ？」
うーん、と口に人差し指をあて考える
そして思い出す
「あ！あたいは今かくれんぼをしてるんだった！いまは鬼だからみんなを見つけなきゃ！」
そう言いみんなが隠れて居そうな場所を探す
なのに誰一人として見つからない、そりゃそうだ誰もここにはいないから
「だれもいない...なんで？みんな帰っちゃったのかな？あたいが探すのが遅いから」
ぐす、と泣き出し壊された人形を直しくまの人形を抱きしめる
周りに心配してきた人形がたくさん集まってくる
「人形さん、あたいはさ、人形さん達だけを大切にしてたから周りに嫌われちゃったのかな？」
周りの人形たちはそれを否定するように首を横に振る
「ありがと...よし！めげずにみんなを探さなきゃ！人形さん達も手伝ってくれる？」
こて、っと首を傾げ人形たちに聞く、傍から見れば小さい子特有の
人形と話せると信じている子だと思われてしまうが彼女はそうではない
実際に話せるのだ(彼女にしか聞こえないが)
「うんうん、ありがと！一緒に頑張って探そ―！」
人形を抱きかかえてってってーと言う効果音が付きそうになりながら走り出す
きょろきょろと周りを見回し次々と先ほどは
「あ！またいた！人形さん！ゴー！」
手を上にあげニヤリと笑い人形たちに指示を出す
「やっぱあたいと人形さん達はさいきょーだ！」
にこ、っと満面の笑みを見せつけ他の人を探しに行く
続く
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