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幸せが崩れる時 ページ8

Aside







私が夢を見る時は、必ずと言って“何か”が起こる時の合図だった。何か不吉なことが起こる、合図。







「やっほー、十二年前の私」

『…』







でも、この“夢”は何かが違う。これは“夢”というよりかは、また違う別の空間にいるみたいだった。決して交わることの無い世界が、“たまたま”交わってしまったような、そんな感じだ。


そして私の目の前には、“十二年後の鬼龍A”と名乗る、私。いつもの三つ編みおさげは、バッサリとショートになっており、前髪も左目が隠れるように伸びていた。髪の色もクリーム色と毛先にかけてグラデーションになっているピンク色が真っ黒になっている。







「驚いた?これが未来の私」

『…本当に、未来の私なの?』

「それは自分が一番よく分かってるんじゃない?」

『…』







目の前の自分は、出会ってからずっと微かに笑みを浮かべていた。まるで、笑っていないとやっていけないような、そんな気味の悪い笑みだった。







「私が今生きてる未来はねぇ、本当に最悪な世界なの。ドロドロで、幸せな事なんて何も無い。あ、あと…近頃アンタの世界のケンちゃんが死ぬ」

『…ぇ』

「そして、マイキーはどんどん堕ちていった。私じゃダメだった。私じゃ彼を救えなかった」

『待っ、て。ケンちゃんが死ぬ?何で、どうして、』







その瞬間、今いる空間にヒビが割れる。頭の中にはノイズ音が響き渡る。耳を塞ぎながら、目の前にいる私を見ると、まだ口を動かして何かを言っていた。







「ケンちゃんが死ぬ日は…」

『…待って!聞こえないっ!日にちは?!』







そう何度も聞き返すが、未来の私が日にちを答えることは無かった。ただ、今度は哀しそうに笑った。







「…アンタが、皆を救ってあげて」

あの日以来→←何も知らない私たちは



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ひめ☆そら(プロフ) - かかさん» そう言って頂き光栄です!ありがとうございます! (2021年7月9日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
かか - 更新楽しみです!無理せず頑張ってください! (2021年7月9日 6時) (レス) id: b7e78c6068 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!!無理せず頑張りたいと思います! (2021年6月6日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年6月6日 11時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひめ☆そら | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年5月30日 17時

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