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私はナンパする側なんだよ ページ46

Aside







『あれ?マイキーとケンちゃんは?』

「トイレー!って走って行っちゃった」

『人が飲み物買ってる間に何してんだか』







時間も忘れて遊んでいた私たちは、マイキーのお腹の音を聞き一度お昼休憩を挟むことになった。喉が乾いた私は自動販売機で人数分のお水を買っていたのだが、その間にマイキーとケンちゃんが御手洗に行ってしまったらしい。こんなに可愛い美少女を一人残して何やってんだ男共は。


私はエマが座っているベンチの隣に座って、マイキーとケンちゃんの帰りを待つ。エマが可愛いマニキュアを塗っていたので、彼女の爪を見ながら話をしていると、頭上に影が二つ覆いかぶさった。二人が来たものと思い顔を上げると、そこには見たことのない男二人が立っていた。







「おねーさんたち今暇?」

『あからさまなナンパやめてください』

「ちょ、おねーさん面白いね」

『いや何も面白くないんですけど』







早く追っ払らいたいのは私の優しさでもある。アイツらが帰ってくる前に何とかしないと、何しでかすか分からない。しかし、何度素っ気ない態度を取ってもその場から動こうとしない男たち。とうとう一人の男がエマの腕を掴んでむりやり連れて行こうとする。流石に見過ごせなかった私も、もうどうにでもなれ、と立ち上がった時だった。「おい」といういつもより低い声が聞こえてきて、その声のする方を振り返ると、そこには青筋を立てたマイキーとケンちゃんが立っていた。







「お前ら何してんの?」

「えっ、あれってマイキー?」

「おいおいまじかよ…」

「お前ら話聞いてる?何してんのかって聞いてんだよ」







うわぁ、凄い怒ってるよこの人。ケンちゃんなんてエマの腕未だに掴んでる男にメンチ切ってるからね。男も怖すぎて動けないみたいだけど。まぁあんな怖い顔をされたら動けなくもなるわ。

結局、男たちはボコボコにされることは無かったし、きっと今回のことがトラウマになって難破はしなくなるだろう。エマの方を見ると、ケンちゃんが掴まれた所の心配をしていたようで、腕が赤くなっていないかの確認をしていた。すると、マイキーに声を掛けられる。







「大丈夫か」

『大丈夫。でも、マイキーたちが来る前に追っ払いたかったんだけどね』

「一発ぶん殴れば良かっただろ」

『そこまで非常識な人間じゃないから私』







無事で良かった、の一言くらい言えないのかこの男は。ケンちゃんの方が余っ程男らしいや。内心そんな不満を吐きながらも、私たちは園内のレストランに向かった。

秋が来る→←多数決なんて知らないもん



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ひめ☆そら(プロフ) - かかさん» そう言って頂き光栄です!ありがとうございます! (2021年7月9日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
かか - 更新楽しみです!無理せず頑張ってください! (2021年7月9日 6時) (レス) id: b7e78c6068 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!!無理せず頑張りたいと思います! (2021年6月6日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年6月6日 11時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひめ☆そら | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年5月30日 17時

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