私はドラケン派 ページ23
Aside
『ほほう、それでマイキー派とドラケン派ねぇ』
「お前どっち派?」
『私はドラケン派。バジりんは?』
「俺もドラケン派」
マイキーが部屋を出て行ってから直ぐに、私はバジリンの家へと向かった。そこで初めて今東卍で起こっている内部抗争についてを知ったのだった。
「つーかよォ、お前副総長だろ?しっかりしてくれよ」
『本当にね、流石に自分のグループの事は把握しとけよってな』
「結局集会も行くって言って来てねぇじゃねぇか」
『いやぁ、てへぺろ』
「可愛くねぇな」
『嘘でも可愛いって言え』
すると、コンコンと部屋の扉を叩く音がした。扉が開くと、そこにはペヤングを二つ持ったバジリンママが立っていた。私はペヤングを二つ受け取りミニテーブルに置いた。
『バジリンママありがとう』
「はいよー、ゆっくりしてってねー」
「おふくろ、飲みもんも」
「それくらい自分でやんな」
チッと舌打ちをしながら「ちょっと待ってろ」と言って飲み物を取りに行くバジリン。この親子は相変わらずだなぁ、なんて思いながらその帰りを待っていた。直ぐに帰ってきたバジリンは、ガラスのコップに麦茶を注いだ。そしていよいよ食べ始めた私たちは、引き続き内部抗争について話し合う。
「お前アイツら仲直りさせろよ」
『えー、流石に私でも二人から手出されたら勝てないって』
「手出される前提なのな」
『いや絶対殴りかかってくるよ。何なら物とか投げそう』
「それは分かる」
『あ、そう言えば今度武蔵祭りあるんだって。一緒に行こうよ』
「おう、行くか」
あれ?なんか趣旨変わってない?なんて思ったが、気にせず話を続けた。それからしばらく他愛のない話をしていると、バジリンは急に真剣な顔をしてこちらを見てきた。
「…なぁ、最初の話に戻すんだがよ」
『ん?どうしたの?』
「お前には話しておきたいことがある」
『…え?何、告白?』
「違ぇよ!!!話戻すって言ってんだろうが!!」
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ひめ☆そら(プロフ) - かかさん» そう言って頂き光栄です!ありがとうございます! (2021年7月9日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
かか - 更新楽しみです!無理せず頑張ってください! (2021年7月9日 6時) (レス) id: b7e78c6068 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!!無理せず頑張りたいと思います! (2021年6月6日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年6月6日 11時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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