ボスを起こしに ページ3
Aside
外に出た瞬間、ムシムシした空気が私を襲う。…これはもう熱気と言っても過言ではない。それほど気温も高く、日差しも眩しい日だった。
『暑っつ…本当に六月…?』
「次マイキーの家行くぞ」
『うへぇ』
私とマイキーの家は隣同士だ。
そのため移動もこの通り楽々である。
私とケンちゃんはもう何度もこの家に足を運んでいるせいか、いつの間にか勝手に入り込んでも怒られなくなっていた。慣れとは実に怖い。
でも一応きちんと挨拶をしてマイキーの部屋へと向かう。部屋に入ると、ケンちゃんは閉められていた遮光カーテンを全開に開ける。真っ暗だった部屋も微かに明るくなる。そんな中、私はマイキーのベッドにダイブする。「ぐえっ」という声が聞こえたのはきっと気のせいだろう。
『マイキー、朝だよ起きて〜』
「分かったから…下りて」
『ごめんごめん』
マイキーは大きな欠伸をしながら目を覚ました。
そこからは私と同様、ケンちゃんはマイキーの準備を手伝う。その間、私はマイキーの部屋にある漫画を読んでいた。
マイキーの準備が終わると、やっと朝食の時間である。ちなみに朝食はいつもお爺様が準備してくれていて、とても美味しい。流石人生のベテラン。
『また遅刻か〜』
「お前らたまには自分で起きろ」
「睡魔には勝てないからね」
朝食が終わったところで、やっと学校へと向かう。時刻は既に九時を回っていて、遅刻は確定だ。でも、これが私たちの“当たり前の日々”というやつである。
暫く歩いていると、マイキーは何かを思い出したかのように私に話を振った。
「そうだA、今日こそ会議参加しなよ」
『今日は女の子ナンパするから無理』
「せめて男にしろよ」
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ひめ☆そら(プロフ) - かかさん» そう言って頂き光栄です!ありがとうございます! (2021年7月9日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
かか - 更新楽しみです!無理せず頑張ってください! (2021年7月9日 6時) (レス) id: b7e78c6068 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!!無理せず頑張りたいと思います! (2021年6月6日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年6月6日 11時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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