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迫る危険 ページ7






とある番組収録の待ち時間。一緒に出演させていただく優太くんは自販機の飲み物を買いに楽屋を出て行った。


広い楽屋でくつろいでいるとコンコンと扉がノックされた。はーい、と返事をすると扉が開いて誰かが顔を覗かせる。



『 あ、山本さん!お久しぶりです 』

山本「 メイちゃん久しぶり、元気してた? 」



尋ねてきたのは前にドラマで共演した俳優の山本カケルさん。※架空の人物

どうやら今日の番組に山本さんも出演されるらしい。



山本「 そういえばメイちゃんこの間の打ち上げ居なかったよね? 」



この間の打ち上げ、というのはドラマのオールアップ後にお誘いをいただいた飲み会のこと。その日は樹くんとの先約があったから断っちゃったんだよね。



山本「 今度ふたりでどう? 」

『 えっと、そういうのは事務所から禁止されてて、』

山本「 バレなきゃ大丈夫だよ、俺良い店知ってるからさ 」



とりあえず連絡先教えてよ、と迫ってくる山本さん。どうしよう、なんて断るべき…?

パニックになった頭を必死にフル回転させていると、山本さんの後ろに人影が現れる。




優太くんが帰ってきたという事に安心した私。そんな私の耳に入ってきたのは優太くんの声ではなく、低くて重たい金属質のような声だった。




・→←うちのお姫様



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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月28日 12時

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