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◎ 永瀬
田中「 とりあえずこれ飲めよ 」
「 ありがとうございます、? 」
半ば強制的に渡されたんは自販機に売っているペットボトルのお茶。樹くんも同じのを買って俺の隣にしゃがみ込んだ。
「 聞きました。2人付き合ったんですよね 」
おめでとうございますと口にすると樹くんは照れくさそうにしながらもありがとうと言ってくれる。
「 メイのどこが好きなんですか? 」
田中「 それ聞いちゃう感じ? 」
「 だってあいつアホやし抜けとるし、正直樹くんみたいなタイプの人とか合わへんっていうか、!! 」
田中「 めっちゃ言うじゃん 」
好きなとこかーと考える素振りを見せる樹くん。ほらやっぱり。失礼かもやけどやっぱり樹くんにメイは任せられへん。
田中「 確かにアホだし抜けてるとこあるけどさ、俺はそれ以上にメイの人間性が好きなんだよね 」
「 人間性…? 」
田中「 どんな人にでも笑顔で優しくできるとことか、家族とか廉達のことすげぇ大切に思ってるとこ。 」
どうせ顔とか言い出すんや、そう思っていた少し前の自分をぶん殴りたくなるほどにちゃんとした樹くんの想い。
田中「 メイってよく我慢するでしょ 」
「 いつもそれでメンバーに怒られてます 」
田中「 俺はそんなメイが一番に頼れるような存在でいたいって思ってる 」
お前らには勝てないかもだけどさ、なんて言いながら笑う樹くん。この時思ったよ。樹くんには勝たれへんなって。
「 アイツのこと、よろしくお願いします 」
田中「 ん、任せろ 」
その後すぐスタジオで待っている5人の元へ向かった。
『 廉くん!大丈夫だった? 』
「 おん、もう平気 」
よかった〜と胸を撫で下ろしたメイ。
「 それと、おめでとう 」
『 …!うん、ありがとっ 』
おめでとうと言われて嬉しそうな顔を浮かべるメイ。
すぐに気持ち切り替えるとか絶対無理やろうけど、2人には絶対に幸せになってもらいたいねん。
だから、これからも側で応援させてな。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月28日 12時