3皿 ページ3
『えりな。』
「ん、何かしら？」
『とりあえず、お腹すいたからご飯食べよ。』
「…えぇ、そうね。私が作るわ。」
そう言ってやっと私から離れてキッチンに向かったえりなに、お礼の言葉を述べて自分もゆっくり立ち上がる。
手伝うというわけではないのだが、えりなの料理の様子を見ておかないと後から面倒くさいことになる。
2、3年前に実証済である。
えりなが料理している間、その後ろでぼーっとする。
今日の夕飯は絶品のフルコースになることだろう。
それにしたって、この状態のえりなは久しぶりである。まぁ今まで学校があったから当たり前ではあるんだけど。
.
私とえりなは小さい頃からの友達で、いわゆる幼馴染というやつだ。
私の家は多くの事業を手掛ける大企業である。
食品関連で言えばパティスリーを主としながら、幅広い分野で活躍している。
その関係で遠月グループとも縁があり、薙切家とも交流があった。
まだ幼いえりなの周りにはすでに大人で固められていたのをよく覚えている。
同年代の緋紗子もえりなに仕える者として対等な存在ではいられなかった。
そんな中、私はというと当時何もわかっていないままにえりなと堂々と接してしまっていたら、謎に懐かれてしまった。
…いやまぁ、全くわからないことはないんだけどね。
それ以来、えりなは何をするにも私に同行を求めた。
味見の仕事で北海道や沖縄、果ては海外へ行くときなんかも私と一緒でないとやらない、と駄々を捏ねたのだ。
えりなの父である薊さんもこれには困ったようで、私に釘を刺した上で同行を求めた。
私の家は大企業であるにも関わらず、だいぶ緩いところがあったので旅行感覚でえりなのお供に放り出された。
そんなこんなで私とえりなは大の親友で、離れることの無いように育てられてきた。
その影響が今回のようなこれである。
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水愛(プロフ) - Ｒ!Ｎさん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします！ (2019年10月22日 7時) (
レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ!Ｎ(プロフ) - とても面白いです！頑張ってください！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: 5067a2983b (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - チョコ味噌スープさん» ありがとうございます！コメントもらえてすごく嬉しいです。これからも頑張っていくので、よろしくお願いします！ (2019年10月19日 23時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味噌スープ - 初感想頂きました！！頑張ってください！応援してまぁす！ (2019年10月19日 22時) (レス) id: 956f84dad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水愛 | 作成日時：2019年8月13日 16時
