バレーの“鬼”と呼ばれる少年２【HQ】【男主】

第27話　妹(1) ページ4

悠鬼は、先程天童から隠したスマフォを取り出し、誰かにメールを送る

１つは日向へだ

さきほどのLIMEの内容は以下の通りだ

『烏野バレー部全員行くって言ってるけど大丈夫か？マネージャーもなんだが…』

それに対する悠鬼の返信はこちら

『全然平気www、代わりに何か菓子持って来いよ、この時期塩分は必要だし、糖分ねぇと頭働かないからスナック系と甘いのな！ あとうちの学校からも何人か連れてくから、喧嘩するなよって田中先輩に言っといてw マネージャーはまぁ“うちからも女子(1人だけど)来る”から大丈夫なはず……むさ苦しくなるな、男ばかりwww』

悠鬼は、文章を打ち終わり、送信ボタンを押した

悠鬼はもう1人、LIMEを送る相手がいる

それが、“今日来るもう1人の女子”だ

『今日“皐月川の家”に行く、お前も来いよ〜、高等部の正門で待ってろ〜、時間は13時15分くらいな』

送信すると、すぐに既読がつく

『フッざけんな？！あと15分で準備できるかよ！すぐ終わらせるから待っててよね！！』

と言うと返信がすぐにきた

皐(おぉ、まさか一緒に来てくれるとはねwww)

白「ゆ、悠鬼？さっきからLIMEばっか見てるけど、何かあったのか？」

皐「ん？あぁいえ、今日“妹”も一緒に来ますから、皆さん思った以上に早く会えますね〜って思ってwww」

天「そうなの？！今日イベントいっぱいだネ〜！！」

弥「天堂センパーイ、イベントはお泊まり会の１つだけですよ〜」

皐「勉強合宿っつったのは誰だっけかな？鬼金くん？」



現在時刻、13:10

皐「さて、そろそろ行きましょうか」

天「いっえ〜い！おっとま〜りか〜い、おっとま〜りか〜い！」

牛「？勉強合宿ではなかったのか？」

瀬「天童…あんまはしゃぐなよ…」

弥「悠く〜ん、途中でどっか寄って〜、多分お菓子とかアイスとかなくなってるよ〜」

皐「おう、集合場所が個人商店前だからそこで調達するぞ」

各々いろんなことを話しながら、寮を出る

大男の集いであるバレー部が、ジャージで大荷物を持って正門に向かっている様は、今からどこかで部活しに行くとでも言っているようだった


正門に近づくと、そこには中等部の女子制服を身に纏った少女が、高等部の男子制服を身に纏った男子に絡まれていた

第27話　妹(2)→←第26話　すごい家族(2)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す