Ｎｏ．256 ページ26
＊
焦｢ど、うした。
…どっか痛てぇのか？｣
心配そうに私を見つめる彼。
自分でもどうして涙が溢れてくるのか分からなかった。
ただ、ただっ、
苦 し く て
辛 く て
悲 し く て
哀 し く て
仕 方 な か っ た __ _
こんな私の様子をみて、再び抱きしめ。
背中を摩ってくれた焦凍くん。
焦｢Aの泣き顔は、心臓にわりぃ...｣
『っ…しょう、とッく』
無意識に呼んだ彼の名前。
_____ 分 か ら な い 。
心臓がドクドクと脈を打って、
苦しいほどに締めつけららる...
痛くて、苦しくて、破裂してしまいそう。
苦 し い 。
辛 い 。
痛 い 。
た 、す け て 。
自分でも制御出来ないほど苦しくて。
何が原因でこんなにも、虚しい気持ちになるのか。
_____ 分 か ら な い か ら 苦 し い
焦｢あぁ。大丈夫だ。ここにいる｣
酷く安心する言葉。
この言葉をきっと彼が言ってくれたら、
｢… 俺 が A の そ ば に い る ｣
昔のように…っ、燈矢くんが言ってくれたら…
そ う し た ら 、
─── ど ん な に 嬉 し か っ た こ と か 。
あぁ。も、どりたい…戻りたい。
子供の頃に…っ、戻り、たい…ッ、、
楽 し か っ た 日 々 。
な ん で も 出 来 る っ て 、
ず っ と
ず っ と 。
夢 は 叶 う っ て 思 っ て た 無 邪 気 な 心 。
皆 が 、 幸 せ だ っ た 。
あ の 頃 に 、 戻 り た い ___ _
『ぅﾞっ…んﾞっ…っ…』
燈 矢 く ん 。
貴 方 を 愛 し て い る
今 も 。 こ れ か ら だ っ て 、
ず っ と 、 ず っ と 大 好 き だ よ 。
だけど・・・あの頃の私に戻れたらな。と
あの頃みたいに、皆が幸せだった空間に
戻れたらと。
心 の ど こ か で 頑 な に 願 っ て し ま う 自 分 が い る 。
壊れたものはそう簡単には戻らないと知っていても。
願ってしまう___ _
『っうﾞ…ッぅﾞ』
焦｢A...｣
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なな(プロフ) - 抹茶大福( ^ω^ )さん» わわっ。う、嬉しすぎます…！そう言って頂けてほんとうに励みになりますし、嬉しいです。1章から長い小説なのにここまで読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで…！、本当にありがとうございます！ (2021年12月27日 23時) (
レス) @page34 id: 8715bf40b3 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶大福( ^ω^ ) - 初コメ失礼します！この小説、第1章から読んでいるんですがもう、メチャメチャ好きで心がキュンとしたり悲しくなったりと感情が変わりながら読んでいます！これからも楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年12月27日 23時) (レス) @page37 id: b77efa1f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2021年11月28日 21時
