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私が…泣いてる…？？
そんな訳…そう思いながら試しに右目の下をこすってみると、右手に生ぬるい雫がついた。
あぁ、私泣いてるんだ。
でも、どうして…？？しばゆーに嘘ついちゃったから？好きな人に嘘ついちゃったから？
「はぁ〜…もうAほんとに変わんねぇな」
ヒロトはそう言うと玄関のドアを閉めた。狭い土間に私とヒロトのふたりきり。
「俺さ、来週東京帰るんだわ」
「え？そうなの？」
「お母さんの体調も良くなったしさ。俺も勉強しないとな〜」
「どうせろくに勉強してないんでしょ」
「してます〜！！笑」
ヒロトはそういうと顔を近づけてきた。ち、近い…！私が咄嗟に目をそらすとヒロトが「あのさぁ…」と話し始めた。
「さっき泣いてたのってあいつのことでしょ？」
「あいつ…？」
「ほら、前居酒屋であった人」
「しばゆー…？」
「そうそうそう！…Aさぁ、そいつのこと好きなんでしょ？」
" 好 き な ん で し ょ ？ "
ヒロトのその一言が脳内を駆け回る。なんで。どうしてヒロトが…。
「俺さ、小学生の時からずーっとAしか見てなかった。もちろん中学でも高校でも告られたことはあったけどAがどうしても忘れられなくて全部断った。今だってそう、東京行ってもAのこと忘れられないんだよ。
でもさ、久々に実家帰ってきてさAに会ったら恋しちゃってるし？ほんとにいつになったら俺の事見てくれんの？」
「そ、れは…」
私が言葉に詰まっていると、急にヒロトが抱きついてきた。
「ヒロト…！？」
「付き合ってとか言わないしもう諦めるからさ、最後にこれだけ許して…」
ヒロトはそう言うと、抱きしめる力を強くした。
…どのぐらい抱きしめあってたんだろう。しばらくたってヒロトはゆっくりと私から離れると笑ってこういった。
「俺みたいに後悔する前にちゃんと告れよ！」
ヒロトはそれだけ言うと私の家から出ていった。急に静かになった家。ごめんねヒロト、そしてありがとう。
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さや - めっちゃ良かった！ (2020年10月30日 11時) (
レス) id: f76329b1fd (このIDを非表示/違反報告)
きこちゃむ(プロフ) - ぴぽさん» 返すの遅くなってごめんね！わかる！！笑てっちゃんいい子すぎて泣きそう…笑 (2020年2月24日 6時) (レス) id: 0f9c21f7de (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - 最後のちょっと切ない感じが好き！てっちゃんの優しさが伝わってくるし！！ (2020年1月27日 21時) (レス) id: b1e76f0a73 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - うん！！よろしくね〜！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: b1e76f0a73 (このIDを非表示/違反報告)
きこちゃむ(プロフ) - ぴぽさん» ありがとううううう！！！仲良くしよしよ！ (2020年1月26日 16時) (レス) id: 0f9c21f7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きこちゃむ | 作成日時：2019年10月16日 18時
