１歳差の不良 (ページ45)

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北人side

「……は……？」

目の前でそれを見た派手髪3人は落ちた鉄パイプを眺めて言葉を失っていた

『…………』

Aはゆっくりとリーダー的な一人の男の前に立つと

思いっ切り拳を振りかざした

Aの目を見たその瞬間、Aの目に輝きが無かった

ヤバイかもしれない。

そう思い咄嗟に

「っおい！A……」

そう思って叫んだ瞬間その拳は頬直前で止まった

何となくAの目の輝きも戻った気がした

「……ひぃっ！」

殺気の溢れたオーラにやられた3人組はダッシュでもと来た道を帰って行った

『…………。』

黙ったまま拳を見つめるAの背中はどこか寂しそう

なんだろうこの胸のざわめきは。

こちらに振り返ったAは心配そうに俺に駆け寄ってきた

けどAの顔を見て何となく感じたのはあの時Aを止めなかったら取り返しのつかない事になっていたのかもしれないという事。