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足の速さには自信がある
中学時代100ｍ7秒台で学年で女子トップ。
これで何度か陸上部に誘われたこともあったっけ
私は振り向かず全速力で北人くんから逃げた
そしたら角で誰かとぶつかって、
『あ、すみません』
「おいおい、姉ちゃん。どこ見て歩いてんの？」
その低い声に入学式の放課後を思い出す
あっやばい。また怖い人とぶつかっちゃった
私はとりあえず頭を深く下げて謝っておいた
『ごめんなさい！』
「.......っははは」
ん？聞き覚えのあるこの声
恐る恐る顔を上げると、毎日のように見るニヤリと笑う顔が
「2回目」
『お兄ちゃん、、』
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作者名：苺大福 | 作成日時：2019年6月18日 22時
