Emptiness behind the smile . 2 “名探偵コナン” “トリップ”

(４８)：Terrorism ページ18

「残念。この銃は本物だから、セーフティーバーがそのままになっている限り、撃てないよ」




彼女の持つ銃に触れ、銃口を最大限の力で掴み、そのまま振り払うと、彼女の手は銃から離れた。
そのまま彼女の鳩尾(みぞおち)に蹴りを入れて後ろに飛ばし、銃口を上に向けてセーフティーバーを下げ、威嚇する様に天井に発砲した。
銃弾は蛍光灯に当たり、パリン、と音を立てて蛍光灯は破裂した。
教室内では、悲鳴が上がり、女子陣は泣き出し、男子は震えだした。




「静かにしないと、この子のようになるわよ？」




関口(せきぐち)愛水(ありさ)の肩に1発銃を撃ち込み、片腕を使えないようにする。
彼女は痛みに耐えられず、大声を上げながらのたうち回り、その他のクラスメイト達は皆、声を出すまいと手で口を抑え、目に涙を溜めていた。




「おー、やってんな。キスール、予定より早(はえ)ぇよ。どやされるの俺だぞ」



「ごめんなさいね？これ以上可愛い私の体に傷が付くなんて耐えられなかったの」




突然の担任の登場に、クラスメイト達は顔色を変えた。
裏切られた気分なんだろうね。
私の言葉に、彼はため息を付くと、“ったく。ジン達はあと20分程で着くそうだ”と私に報告をし、拳銃を2丁、私に手渡した。




「さあ、哀れな子達。今まで私を痛めつけてくれた分、此処でたーっぷりお返ししてあげる」




私は妖艶に微笑むと、一番力の強い男子に銃を向けた。
先ず潰すのは戦力から。
膨大な戦力程潰せば潰すほど相手は困惑する。
精々死ぬまでは痛みに悶えて泣いて私に許しを乞いな。

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