Snowman on such a day 4

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黒side


楽屋のドアに袋が掛かってて、
見てみると、メモとペットボトルと体温計が。

メモには、
『向井さんへ
　お大事にして下さいね。スタッフ一同』
との文字が。

ほんとにありがたいし、愛されてるよね康二。


黒「着替え、手伝うね？水分取れる？
　あー、、大丈夫、大丈夫。
　泣かない、泣かない。ね？しんどくなるからね」


着替えも水分補給もする前に
しくしくと泣き出してしまった。


橙「おれ、ｸﾞｽｯ、、、できてた…？」


黒「うん、十分すぎるぐらい。よく頑張ったね
　スタッフさんからもこれ、差し入れてくれたよ。」


橙「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、、ありがとぉ、、
　めめぇ､、むり、しんどぃ…ｸﾞｽｯ、、」


黒「そうだよね､、とりあえず、これ飲んで？」


橙「これ､、いや…ﾋｯｸ､､､ぺってなる、、、」


というのも、
スポーツドリンクじゃなくて、経口補水液で。
スタッフさんがくれたもの。
吸収は早いけど、美味しいものでは無いよね…


黒「ちょっとでもいいから…ね？」


橙「んー､、ｺﾞｸｯ、、、おいしぃ…？」


黒「ほんとに？水分、身体が求めてたのかもね。」


ちょっと嫌がったけど、飲んでくれて良かった…
ん？待てよ、
美味しいって感じるって事はヤバいんだよね…？


黒「熱測ろっか。」

橙「ぃやｯ､､､」


黒「…？康二、どうした？」

橙「…ｸﾞｽｯ、、、ややっ…！」


黒「なんで？」


橙「はぁはぁ､､しんどなるから」


なるほど。
数字を見てしまうと余計しんどくなるからって事か。


黒「すぐに俺が見るから大丈夫だよ。
　だから、測ろ？」


橙「んぅ､、めめぇ､、やってぇ」


黒「んふ、わかった。」


ちょっと退行気味だよね…
不覚にもかわいいって思ってしまった。笑


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ))


黒「もらうよー」


って、はぁっ？

『39.1℃』

エグいって。
よくこんな高熱で収録やってたな…
早いとこ病院連れていきたい。


黒「着替えよっか。脱げる？」


橙「うん…」


いつもよりゆっくり時間を掛けて着替える康二
手伝いながら着替えは完了。


橙「んぅ､、きつ、、、」


黒「しんどいよね､､､タクシー呼んだからね。
　病院、行こっか。」

橙「むり､､行きたないｯ､､､はぁ、、ふぅ､､」

黒「身体、きついんでしょ？
　楽にしてもらお？ね？」


橙「…」


黒「そっか、いやか…
　なら、ちょっと寝よっか。おやすみ。」


無理やり寝かしつけると身体は正直ですぐに寝た。

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