目が覚めたら産屋敷邸だった件。

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息を深く吸って…………





『……シィィィィィ…』




独特な呼吸音が聞こえる。


こう思えば雷の呼吸に似てるな。







なぜ私が全集中の呼吸が出来ているかと言うと、、、







_______________あれから私は何の呼吸を会得すればいいのか分からなかったため、悶々と悩んでいた。






「Aのしたいように動いてごらん。｣




そう御館様に言われ、

自由に動いてみることに。




『…………シィィィィィィ……』





肺が大きくなる気がする。全身に血液が周り、ドクドクと心臓がうつ。




そして



『_______________天の呼吸 壱の型


晴天乱流』




無意識に声が出ていた。




技を放つとピカッと眩しい光が上に出たと思えば疲れていた体がスっと軽くなったような気分になった。




御館様「この光は……｣




すると、あろう事か御館様の呪いが徐々に消えていったのだ。






((((((！！？！？！？)))))))



一同驚愕した。




『お、御館様……！！呪いが……！！』



顔の痣のようなものもどんどん消えていく。




あまね「これは……｣





『いったいどうなって……』





壱の型。たしか自分で晴天乱流っていったよな…自分でもどんな効果があるのかわからない。

でも私自身も疲れた体が癒されていくような気分になった。




ということは回復呼吸か……？




御館様「…………やはり君に感じていたものは当たっていた。呪いを解くなんてこれまでの歴史上ないことだ。

A、本当に感謝するよ。ありがとう。｣




御館様に頭を下げられる。




『っっ……か、顔をお上げください……！！
そんなっ…わたしはなにもしてません…ただ呼吸を…』



そう、自分はなにもしていない。




ただ壱の型を使っただけ。




呼吸を身につけたことの嬉しさと御館様の呪いの治り……色々なことが急に起こりすぎて頭がパンクしそうだ。





御館様「なにがどうであれ、やはり何かが変わろうとしている…



A、今の技はどんな効果があるのかな？｣





『……おそらくですが、体力回復や治癒などの効果があるようです。御館様の呪いを解くほど強いものだと思われます。失った命や無くなった腕などは元に戻せませんが、それ以外、怪我の治療は行えると思います。』





ただ、人間に効くのであれば鬼にはどう効くのだろう。




この疑問に答えるように




御館様「おそらく、鬼に対しては日光と同じように感じるんじゃないかな。｣

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