目が覚めたら産屋敷邸だった件。

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貴方side


鋼葉さんは、｢これはこれは。産屋敷耀哉様。
私は鋼葉鉄真と申します。
この度産屋敷A様の刀を持って参りました。失礼しています。｣と言い、




御館様も｢持ってきてくれてありがとう。Aの刀はどの色に変わるんだろうね。｣と返す。




御館様が言ったところで、鋼葉さんは｢それでは、｣と言って木箱から刀を出す。





そこにはThe・高級品って感じの綺麗な刀が。






(『こんな宝石みたいなのほんとに私の刀…？』)


鋼葉｢産屋敷様も仰っていましたが、日輪刀は持ち主によって刀の色がそれぞれ違い、宿る色は個人個人を表します。さぁ、あなたも刀を抜刀して、是非その色をお見せ下さい。｣




そう言われ刀を手に取るとずっしりと重さがする。






そして刀を抜くと_____________






御館様｢…ほぅ…これはまた…｣



鋼葉｢…すごい…！見たことのない色の変化ですね！！｣



『…これは…』



刀を抜いて手に持つと、色はオレンジ、青、深緑、黄色、白、緑、グレー、水色、紫、赤…と、キラキラと星が舞ったように光りカラフルに変わっていき、最終的に空色となった。



(『これ…私がイメージして作った型の色だ。』)



そう、この色の順番的にも壱ノ型から拾ノ型まで、晴れ、雨、霧、雷、曇、風、嵐、彗星、流星、月、とイメージした色と全く同じだった。




最終的に空色、となったのは私が天の呼吸の使い手だからだろうか。






御館様｢まるで天気を表してるみたいだね。この目で見れて良かったよ…A。｣



『いっいえいえ、御館様に見てもらえるなんて私も光栄です。』



と会話していると、鋼葉さんが少し考えて

鋼葉｢あなたは何の呼吸の使い手ですか？｣

と聞いてきた。



『わ、わたしは天の呼吸です。』



鋼葉｢天の呼吸…聞いたことないですね…｣


御館様｢これはAが独自に作った呼吸だからね。天の呼吸を使えるのは今のところAだけだと思うから、見たことないのも同然だよ。｣


そう御館様が言うと興味深そうに、



鋼葉｢まだこんな小さな子がですか…

天の呼吸…きっと、美しい呼吸なのでしょう。

あなたの刀を打てて良かったです。｣



『あ、っえと、私も、鋼葉さんに打ってもらえて良かったです。ありがとう、ございました……！』



そういうと、鋼葉さんは｢いい色が見れた｣と満足したように帰っていった。

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