優男.2 ページ30
「……Aが俺のこと意識してないのはわかってた」
「……どうして？」
「よく聞けるね、理由なんて」
「え？」
「Aの好きな人初めから言ってみようか？えっと、吉岡くん…」
「わかったわかった！」
吉岡くん、新田くん、小林くん。
この３人の事について何回お世話になったことか。
大樹はある意味女子よりも信頼できるから、好きな人を明かしたのも大樹にだけ。
……その時から意識してくれていたなら、どんな思いで私の恋を応援してくれていたのだろうか
「何年経っても、好きなものは好きなんだ」
「今俺、凄い最低なことしようとして」
「ごめん、俺っていっつもダメだな」
こんなんだから振り向いて貰えなかったわけだ、と眉毛をハの字にして困ったように笑う。
いつも、いつだって一番近くにいた大樹
いつの間にか大樹という選択肢をなくして考えていたあの頃が馬鹿みたいに思える
だって
「……駅まで送る。」
あの頃の優しさはまだ、残ってるから。
私は、体を大樹に預けた
「ちょ、どうしたの！？」
「うるさい」
「ええーっと、俺、フラれたんだよね？」
「黙って」
「………………。」
「誰がお断りします何て言ったんだよ馬鹿 」
それって、と頭にはてなを浮かべた、学生時代と変わらないアホ面にそっとキスをした
今度からは、寝ている間にコソコソとしないように。
( 待ってよ、俺のこと好きなの…？ )
( 今惚れた。かっこよかったよ大樹 )
( ちょっと、顔赤くしないでよ私も恥ずかしい！ )
◇
優男
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名乗るほどのものである - めっちゃ面白いですね。だいすきで、いっつもみてます！ (2018年6月22日 22時) (
レス) id: 47d2a3a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーるな - 『卑屈な先輩』がきゅんきゅんしてお気に入りです〜！というか、1話目からきゅんきゅんして…負けましたぁ！！ (2017年7月26日 17時) (レス) id: 1b19e65de3 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - ムードメーカーヤバイです！キュンっとしました！ (2017年5月26日 22時) (レス) id: 1f7727a96e (このIDを非表示/違反報告)
雨飴(プロフ) - まさかの1話目で負けました、、、強すぎますよ (2017年5月26日 18時) (レス) id: 91eb9af7ae (このIDを非表示/違反報告)
江戸の兎 - 同じく、優男にやられました(チーン)でも、すごくきゅんと来ました！これからも頑張って下さい！ (2017年5月19日 20時) (レス) id: 7c6ad326a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐらたん。
| 作成日時：2016年2月21日 3時
